ヘミングウェイの『日はまた昇る』。この本は大学生の頃に読んだ本ですが、久しぶりにまた読み出しました。なんというか…ヘミングウェイの表現するタッチ、世界観が好きで、、よく読んでいる小説家の一人です。本当に久しぶりにこの『日はまた昇る』を読んでいると将来の不安や自分なりの夢…と悩みながらも楽しく学生生活を過ごしていた頃の事を思い出します。今現在、理想通りになっていない事もたくさんありますが、、まあ日々私の本来の気質、自由人をなんだかんだと通して生きていられる状況は、幸せと思うべきかな…と感じます。そんな感じでこの本を読んでいてなんとなくこの曲を思い出し聴きたくなりました。Matt Bianco の『Lost In You 』。このバンドはFunk &Latin のカッコいいところをかけ合わせた、でもどこかミステリアスなお洒落感が素敵です。Mark Reilly 、Mark Fisher の二人がバンド中心的な存在ですが、さらに彼等を取り巻くメンバーの演奏にもしびれます。ミステリアスでクールなサウンドとスペインの熱くて明るい南国の陽を背景にした『日はまた昇る』なんだか素敵に似合ってしまいます。是非、あなたにもこの素敵さ伝えたくて、、、お届けします。お洒落なあなたにぴったりです…。素敵なひとときになりますように…。

今日はこのアルバムと一緒にちょっとドライブです。Pat Metheny のトリオアルバム『TRIO 99 >00 』。彼の創り出す作品の世界観が大好きで、様々な曲を聴きながら刺激を受けたり演奏する中での学びがあったり、時には精神的に癒やされたりと日々過ごしていますが、ジャズマンが演奏するスタンダードナンバーも彼の手にかかると『Pat Metheny 』と言う音の空間、洗練された音色と言うのか、彼の様々な音楽感がミックスされたアイディアと共にやってくるインプロヴィゼイションに魅せられてしまいます。とにかく理屈抜きにしてカッコいい…と呟くだけです。今日はその素晴らしいアルバムの中からこの曲を贈ります。Wayne Shorter 作曲の『Capricorn 』。ジャズの名曲をPat Metheny ギタートリオで…、至福のひとときです。穏やかな春の季節を待ちながら今夜はゆっくりとこの曲と一緒に過ごして下さいね。素敵時間が流れますように…。

まだしばらく寒い日が続きそうです。暖かい春がやって来るのを楽しみにしながら温かい部屋でこんな曲を聴きながら好きな事をして過ごす…これこそ私にとって仕事のない日、冬の楽しみのひとつです。外へアクティブに出かけるのも楽しい時間ですがゆっくり静かに長編小説を読みながら温かい飲み物を飲んだりして過ごしているとだんだん疲れた心も身体も穏やかになっていくような気がします。こんなちょっとした事に幸せを感じることに感謝しながら…この曲を今日はあなたへお届けします。ジャズヴァイヴのパイオニアMilt Jackson のアルバムからの一曲、『Good bye 』。このアルバムは正式にはMilt Jackson With Hubert Laws という形でリリースされていて、ジャズフルートのHubert Laws が大きな存在を放っています。Milt Jackson のアルバムのなかでは決して派手さのある作品ではありませんが聴くたびになんだかホッとさせてくれるメロウな響きが大好きです。どの曲もみんな素敵ですが、今回はアルバムタイトルにもなっているスタンダートナンバーの『Good bye 』をあなたへ贈ります。寒くて冷たい季節もあなたをそっと温めてくれます。心も身体も暖まりますように…。

最近は、集中して何かしたい時には深夜の時間が凄くはかどるので、、そしていろんなインスピレーションもふつふつと湧いてきたりして良かったり…という訳でけっこう夜更かししている日々です。只、ピアノの練習は我が家の住宅環境的に深夜は無理ですが…。そんな日々の中で、何気なくEvans のピアノを聴きたい気分になりました。彼のピアノは、特にトリオ、ソロでのピアノは全てが美しくて切ない、なんとも喩えようのない儚さで胸がいっぱいになります。今日あなたへお届けする曲はJohnny Mandel 作曲の『Seascape 』。J.Mandel の代表作と言えば映画『いそしぎ』の主題歌でもある『The Shadow Of Your Smile 』ですが、その彼の世界観とEvans から繰り広げられる深い海の底のような孤独感と美しさを感じるピアノのサウンドは静かな真夜中に聴いていると胸が熱くなってきます。こんな想いが発光するような演奏ができたら…と思いながらピアノに向かう日々です。Bill Evans Trio の『Seascape 』…あまり知られていない曲ですが、名曲であり名演奏です。寒い季節の夜、静かにこんなサウンドに包まれてみるのも幸せなひとときです。あなたに素敵な時間が流れますように…。

いきなり全国的に冷え込みがやってきて雪で立ち往生している地域もあり心配な状況です。皆さんの住んでいる地域は大丈夫でしょうか。日本の今は一年で一番寒い季節、厳しい寒さの中でお仕事をされている方たちは特に気をつけてください。鉄道関係や、電気関係、道路…等々、私達の日常を支えて下さっている方々にはお仕事とはいえ本当に頭が下がります。そういった方々に感謝しながら、こんなに寒い夜はお仕事が終わったら真っ直ぐに家に帰り部屋を暖かくしてゆっくりと過ごすのも、あらためて生きている幸せを感じる素敵時間です。温かい飲み物を横に置いて静かに本を読んだり、大切な人、家族と会話したり…冬の夜の時間は長く、おうち時間を楽しむには絶好の季節ですね。今日はそんなあなたへこの曲を贈ります。Joe Sample のアルバム『Sample This 』。私の大好きなアルバムのひとつです。その中から『Snowflake 』。The Crusaders の曲をGeorge Duke がプロデュース、リメイクしてリリースされた作品です。Joe Sample の世界にGeorge Duke の創り出すさりげない、でもなんともカッコいいグルーヴが効いてワクワクちょっとお洒落な気分にさせてくれます。今夜は暖かいお部屋でこんな曲を聴きながら静かにグルーヴを楽しむのも素敵ですよ。ゆっくりと穏やかな空気に包まれる夜になりますように…。

今日は優しい気持ち一杯に包まれるサウンドをあなたへお届けします。Keith Jarrett のアルバムの中でも私が一番好きな『My Song 』という作品。北欧のミュージシャンとのカルテットです。今回はライブでの演奏をお届けです。このアルバムに入っている曲は全て本当にシンプルなコード進行で、ジャズというジャンルには入らないのでは…という意見もある、でも何だろう…これほど心惹かれてしまうのは…。いつも心が疲れた時に聴いていると自分を原点に戻してくれるような暖かい空気を感じます。競争社会においていつも自分を追い込みながらアグレッシブに生きて行くのも時には重要なことかもしれませんが、この曲を聴いていると素朴で素直な心を大切にしつつ、その上で強さを持って生きていたいと思わせてくれます。全てのミュージシャン、その気になれば超絶プレイもこなす面々ですが、このシンプルで美しいメロディに想いを込めたこの『My Song 』、人生はありきたりで平凡過ぎても、とはいって難しく考え過ぎてもダメ。丁度良く生きて行こう…なんていうことを教えてくれます。こんな空気感を感じるピアノを弾きたいな、と思います。あなたへ優しい気持ちを込めて贈ります。素敵なひとときになりますように…。

年明け早々悲しく淋しい訃報が続きました。自分にとって影響を受けたり、雲の上のようなレジェンドでも亡くなる時が来るんだ…(人間ですから当たり前なのですが)と数日の間、茫然と過ごしています。そんな事を考えながら素晴らしいライブ映像をみつけました。ほんとうに素晴らしいエネルギーのぶつかり合い…とにかく喪失感の中にいる自分に喝を入れてくれるようなセッションです。是非、あなたへもこの私の感動をお届けさせてください。Jeff Beck が2006年、North Sea Jazz Festival に出演した時のものです。ゲストとしてStanley Clark が参加しています。す・す・素晴らしい…と溜息です。Jeff Beck と言えばロックのレジェンド的存在ですがこういったprogressiveなスタイルこそ彼らしさがある、そしてそこが彼のギターの格好良さのひとつかと思います。ジャズ界では当然すぎるほどのレジェンド、Stanley Clark 、Vinnie Colaiuta との共演はとにかく凄すぎて(私自身にはできないというか無理…)、カッコいいを超えたエネルギーを与えてくれます。そのエネルギーは、またこれからも頑張って生きて行こう…と思わせてくれます。さあ、ゆっくりと地道に今年も頑張って行くことにします。あなたに私から心を込めた演奏をお届けできるように…。そして、あなたにもこのレジェンド達のエネルギーが届きますように…。

今日の演奏曲の準備をしていてニュースを知りました。世界的なギタリストとして知られるJeff Beck が亡くなったという事です。ロックのジャンルではない私も素晴らしく影響を受けたギタリストでした。ちょっとショックすぎて言葉になりません。今までたくさんの感動をありがとう…。それだけです。今夜はこの曲を聴きながらグルーヴに酔いしれていろんな思い出と一緒に泣こう…。あなたにもこのカッコいいギターを伝えたい。Stevie Wonder とのライブを贈ります。『Superstition 』Jeff 、どうぞ安らかに…。

2023年、スタートしました。お正月気分も一段落して世の中も動き始めています。寒さは相変わらず厳しい状況ですが、季節は確実に春に向かって行くようにワクワクしながら今年も生きていきたいなあ…と思っています。いろんな感性を持つ『人』として生まれてきた事に感謝しながら自分にできる事を一生懸命やっていく事ができたら私にとっては充分満足で魅力的な毎日かな…と。そしてそんなふうに生きている人こそ凄くカッコいい!といつも感じます。カッコいい人…ずっと私の目指すところです。今日はそんな想いにぴったりな曲をあなたへ贈ります。イタリアのミュージシャンPaolo Fedreghini & Marco Bianchi のアルバムの中から『Please Don’t Leave 』。Ermanno Principe のヴォーカルをフューチャーしたClubJazz スタイルの都会的な仕上がりは、もうとにかくカッコいい!のひとこと。生音とエレクトリックな音のバランスが絶妙です。こんなサウンドが似合う女性を目標に今年も頑張ろうと思います。そして優しい気持ちを持ってピアノに向かおうと思います。あなたがちょっと落ち込んだりした時にちょっぴり笑顔が溢れる演奏ができたら…そして、今年もいっぱいあなたにピアノを聴いてもらえますように…と願いつつ、今日もピアノに向かう私です。世の中がたくさんの幸せに包まれますように…とも祈りながら。

いよいよ今年もあと数日。あなたにとってどんな一年だったでしょうか。人の数だけ色々な人生においての出来事があり、楽しい事、悲しい事、辛い事…様々な思いで日々を過ごしている訳で。でも、どんな形の出来事にしても皆頑張っている事も事実…。いろいろあったこの一年、今年もまた頑張った自分を褒めて新しい年を迎えたいですね。そんな事を考えていたらこの曲が浮かんできました。Pat Metheny の楽曲『Don’t Forget 』。イタリア映画『Passaggio Per Il Paradiso 』邦題は『天国への道』のサントラの中の一曲です。とはいえ、さすがPat 、サントラという枠から外れて楽曲だけで素晴らしいドラマを感じます。静かに聴いていると理由もなく涙が溢れている自分に気づきます。今年の自分を振り返りながら様々あった出来事を思い出して一年の終わり、静かに過ごすのも大切な時間かもしれません。年が明けたらまたいろんな新しい事との出会いが待っています。新しい未知の世界、自分だけの人生がまた始まりますね。そんな素敵な事を考えながら頑張った自分をゆっくり休ませてあげてくださいね。静かで穏やかな空気があなたへ舞い降りてきますように。今年もたくさんこのDiary を読んで頂きました。感謝の気持ちでいっぱいです。来年も心を込めてピアノ演奏させていただこうと思います。そして…、この大好きな曲を感謝の想いと共にあなたへ贈ります。今年のあなたに乾杯…。