今日はGeorge Duke のアルバムからのお届けです。私にとってグルーヴの神様とも言えるピアニストがまさしく彼です。時代を超えたレジェンドです。華やかなクラブシーンが似合う名曲がいっぱいあり、もちろん物凄くカッコいいのですが、今日聴いて頂く曲は夕陽が似合うmellowなナンバー。彼の奏でるピアノはグルーヴ溢れるサウンドを創り出しながらも音色は本当に美しく優しく…という表現がぴったりです。音色が雑にならず美しい状態でのgroove…、こんな音色を目指し続けている日々です。特に今日ご紹介するアルバムFace The Music においては一曲目からやられてしまいます。その中からあなたへ贈る曲…この曲を選びました。『Chillin’ 』。春へと季節が移っていく今、色々な別れがあったり、その後には色々な出逢いがあったり…という、『人』として生まれてきたからこその人生がありますね。生きているからこその出来事を前向きに受け入れていきたいものです。小さな喜びと幸せを感じながら…。

今日はLyle Mays というピアニストのアルバムからのお届けです。ギタリストPat Metheny Group のメンバーでもあり、Pat とは幼少期から、そしてその後、ミュージシャンの道を歩きだしてからも共に生きてきたピアニストです。その彼が生涯をかけた作品とも言われているアルバムをご紹介です。音の微妙な濃淡に吸い込まれていきそうになります。きっとLyle の究極の自己の表現なのか…と思います。すでに彼は過去の人となってしまいましたが、私の中ではずっと生き続けて語りかけてくれるピアニスト。やっぱりピアノ…という楽器は私にとっても離れる事はできない分身のようなもの…という事をあらためて教えてくれます。アルバムSolo Improvisations for Expanded Piano から『We Are All Alone 』。Lyle Mays のimprovisation という音楽の旅…そんな気分に今宵は浸ってくださいね。静かにワインでも飲みながら笑…乾杯。

3月になりました。寒さはまだあるものの雨上がりの空はすっかり『春』色です。毎日バタバタと生活している中、ふっと空を見上げる事を忘れている自分に気づきます。日常の忙しさの合間にほっとひと息の時間も大切ですね。今日は日本が誇る、類稀なるヴォーカリストそしてプロデューサー(音楽家)の吉田美奈子さんのアルバムからの一曲です。今でこそ、様々なジャンルの音楽シーンが繰り広げられて日本から世界に発信されていますが、吉田美奈子さんがこの時代、ファンク、ロック、オーケストラ等を元に創り上げる世界は尖りすぎるくらい衝撃的だったのではないか…と思います。誰とも似ていない世界観。私が彼女を知ったのは高校生の時代『Dark Crystal 』というアルバム。この作品で私は彼女の虜になりました。今日お届けの曲は…その『Dark Crystal 』ではなく、アルバムGazer から『時間をみつめて』。時間をみつめる事で生きている事の嬉しさや儚さを思う。宇宙の中のひとつの時間を過ごしている…切なさと儚さが同時に進行している不思議さ…そんな想いを彼女が歌い上げるバラードです。美奈子さんのグルーヴに溢れるR & Bサウンドも最高にカッコいいのですが、この曲は彼女のバラードの中でも最高の作品であると思います。ちょっとお仕事の手を休めて…あなたに穏やかな春の風が舞い込んできますように。

2月も終わりに近づいてきました。三寒四温とはこの事…という感じで暖かい日が来たかと思えばまた寒くなったりと着る服の調整がたいへんですが、でも夕方から日没にかけての時間は確実に長くなり、春に向かっていることをあらためて感じる日々です。そんな季節、何か新しいことに向けて考え始めてしまう…それが私の毎年の習慣です。もともと好奇心の塊の様な私の性格を刺激してくれる『春』はもうすぐやってきます。あなたにとってはどんな春が待っているのでしょうか。進学、就職、或いは結婚?…または、お仕事の都合によって新しい場所での生活…色んな別れや出会いがあって迎える『春』。素敵な季節を過ごしてくださいね。今日は私の思い出一杯のアルバムの中からの一曲です。Joe Sample のアルバムRainbow Seeker 。The Crusaders で活躍しているスタイルも素晴らしく格好良いのですが、ソロでの彼の展開するサウンドは叙情的で美しいメロディが最優先されている感じ…1人で静かに過ごしている時等に聴きたくなる一枚です。そのRainbow Seeker から『Together We’ll Find a Way 』。彼のピアノソロです。ジャズマンとはまた違ったアプローチに心打たれます。日本語では『旅立ち』。春を待ちながら今宵はJoe Sample のピアノに酔ってくださいね。素敵なひとときを…。

さあ今日は最高にお洒落な気分にさせてくれるサウンドです。Matt Bianco が2004年にリリースしたアルバムですが、、やっぱりカッコいい!の一言ですね。ファンクとラテンを融合させたサウンド、彼等ならではのお洒落感、運転好きな私にとって車を走らせながら気分転換…の時はいつも一緒。だんだん春を感じる風が吹き始め(とはいえまだ寒い日もありますが)ちょっと車を走らせて何処か遠くまで行きたくなりました。冬が終わり春を感じ始めるこの季節は色んな思いを前向きにさせてくれます。春コートを羽織ってお洒落をして出かけたら、なんか素敵な出逢いもあるかもしれませんね。あなたにもそんな素敵時間が訪れる春になる事を願っています。私は…大好きな愛車と共にちょっと長距離のドライブを楽しんでこようかな…。このMatt Bianco のアルバムを聴きながら。今日あなたへお届け曲はMatt Bianco のアルバムMATT’S MOOD から『Matt’s Mood III』。このアルバムで唯一のインストですが、格好良さに酔いしれます。お洒落なひとときを…。

ヴァレンタインの季節、恋人やお友達と素敵なひとときを過ごす楽しいシーズンですが、外は一年で一番寒く、ちょっと感傷的にもなってしまう…そんな時期です。そんな時、暖かい部屋に篭って聴き入りたくなるアルバムを今日はあなたにお届けします。Bill Evans のYou Must Believe in Spring 。彼の晩年期の作品です。Bill の晩年のピアノはとにかく何かに取り憑かれたような激しさと儚さが一緒になり、それが切なくて美しすぎて…私はどうしても一人きり、色んなことを想いながら1人になれる…そういった時にしか聴かない…というか聴くことができない。特にこのアルバムは彼のピアノの音が色んな思いで泣いているような気がします。リリカルさと透き通ったピアノの音色に思わず涙が流れます。冬景色に本当に似合うアルバム。このアルバムを聴きながら様々な哀しみに寄り添ってもらいました。これからもずっと一緒…。そんな感じです。今日の曲はその中から『The Peacocks 』。寒い冬真っ只中、あなたにも暖かく優しい時間が訪れますように…。

作曲家Johnny Mandel は私の大好きな人の1人です。彼の創り出す旋律が切なくて美しすぎて…。今日はあなたにその素晴らしい作品を甘く切なすぎる唄い方で語りかけるPat Metheny & Charlie Haden の演奏でお届けします。先日も私の大好きなアルバムとして紹介したMissouri Sky からの一曲です。このアルバムの選曲コンセプトは美しくてシンプルなメロディとコード進行を持つ曲、という事で出来上がった作品なのだそうですが(Johnny Mandel は真っ先に選ばれる作曲家でしょう…)Metheny らしいテンポや音の拘り、シンプルな中にさりげなく彼らしい技巧派のソロ等、じっと聴いていると物凄く凝ったアルバムかと思います。理屈は抜きにして…甘く切ないJohnny Mandel の世界、さらに言葉にならない程の『美』を、サウンドで表現したらこんな世界…と思わせてくれる、そんな感じです。Duo アルバムですがべースのHaden はほとんどサポート役に徹していますが、このアルバムのコンセプトの中には彼の存在無くしては完成されなかった流れがあります。是非、音量をMAXにして低音の響きと共にMetheny のギターサウンド、Mandel から生まれた旋律の美しさ、味わってみてくださいね。あなたに心を込めて贈ります。『The Moon Song 』Johnny Mandel 作曲、、、Metheny & Haden の演奏で穏やかなひとときを…。

何となく疲れていたり一人きりになりたい時、私に付き合ってくれるアルバムの一つです。Pat Metheny とCharlie Haden のコラボアルバムMissouri Sky 。共にミズーリ州出身なのでこのアルバムタイトルがつけられたのかもしれません。Pat Metheny のギターとCharlie Haden のべースのシンプルなDuo です。Pat Metheny のギタープレイは物凄い激しいアプローチも魅力的ですが、哀愁を帯びた、聴いていると何故か涙が出てくる、でも哀しさではなく暖かく広大な爽快感…この世界感がたまらなく好きです。このアルバムではそのギターの音色と重厚なHaden のべースサウンドが安定した安心感を創り出して暖かく不思議な空間をもたらしてくれます。アメリカの広大な土地、空、その下で築き上げてきたアメリカ人の力強さ、ちょっと憧れてしまう自分がいます。何にも囚われず自分で切り拓いて生きる生き方は見習いたいな…と思ったりもします。今日は私の大好きなアルバムベスト3に入る作品の中から(どの曲も全部大好きですが)この曲をあなたにお届けします。何も足さない何も引かない…シンプルで美しい…この言葉がとっても似合う。素敵なひとときを…。

私は産まれも育ちも都会、ある意味コンクリートジャングル、と言うのかそんな環境できたせいか、全くその逆の自然の中に身を置いて過ごす事がとても好きです。都会の便利な中で育っているのでその都合の良さを知ってはいますが、やはり生きづらさを感じたり毎日何気に競争社会…いったい人間とは何なんだろう、とバタバタと生活している合間に感じます。特に思春期の頃は恵まれた環境の中にもふと空を眺めながら様々な疑問を想いました。そんな中、『山や海』という自然の中に身を置くと太陽や月が織りなす光、川や海の奏でる水の音、それがすうーっと身体に沁み入ってきて、自分は宇宙空間の中の地球という星で生きている一生命体である…ということを実感します。その実感と共になんかふっと気分が楽になります。自然に任せて自分らしく生きていこう…なんて思ったりもします。自然がもたらす光のように優しい『人』でいたいと思います。今日あなたにお届けの曲は、日向敏文さんの作品の中から『光と水』。昔から大好きな作曲家のひとりです。曲の後半でちらっと流れる旋律は『異国の女たち』。この曲も私は大好きで、ピアノソロのお仕事の時にはよく演奏しています。優しさ溢れる素敵なサウンドに包まれてあなたにホッとしたひとときが訪れますように…。

今日は雨が降っています。冬の雨は寒くてなんだかわけもなく淋しさが自分の中に入ってきます。そんな雨の中、車を走らせていてこの曲が聴きたくなりました。切なくて淋しげな旋律は『雨』が似合いすぎる…。そんな切なげなメロディライン…とはいえ、スーパーギタリストAl Di Meola の世界に入ったらさすが…というアプローチ展開、こんなアドリブ展開のような激しい雨にはなりませんように…と祈りつつ雨音と共に彼の世界観にはやはり魅了されています。今日はこの曲をあなたにお届けします。Consequence of Chaos というアルバムから『Azucar 』。冬の寒い雨…。身も心も寒くなりそうですが、暖かい家路に向かう当たり前のようで実は当たり前でない(震災を思うとやはり私達人間は一瞬一瞬何が起こるかわからない。1秒のズレで運命が変わったり、、自然の中で生かされているのですから…)小さな日常に幸せを感じて感謝しながら生きていきたいですね。さあ、今日は、雨音と共に情熱的なAl Di Meola のサウンドあなたに贈ります。