久しぶりにBill Evans を聴いて過ごしています。どうしても仕事柄、一応ピアニストの端くれとしてピアノ演奏はけっこう真剣に聴いてしまいリラックスタイムに案外ならず、その中でもEvans という人は散々分析して追求して学ばせて頂き、少しでも近づくのを生涯かけて目標にしているレジェンドなので、何かをしながら聴いたり、癒しのひとときの時間に聴いたり…という事がなかなかできないビッグすぎるピアニストの一人。。。なのですが、やはり久しぶりに聴いてあらためて彼のピアノの音色の甘さ、コードの洗練された構築…唸ってしまいますね。。。と、こうなるからいけないのですが…笑。特に今日お届けのアルバムは1969年の作品で、彼が最高にのっていて彼自身も一番前向きだった時代の名盤ですから、、、とにかく、理屈抜きにして梅雨の合間のちょっと穏やかなお天気の午後、Bill Evans サウンドに浸るのも素敵時間です。Evans Trio にフルーティストのJeremy Steig を招いてのアルバムWhat’s New から『Spartacus Love Theme 』。この曲は映画SPARTACUS テーマ曲で私自身も美しいメロディラインが好きでよく演奏しています。この甘く切ない旋律をBill Evans とJeremy Steig によってさらに磨きがかかり素晴らしく美しい世界観の一曲です。あなたにこの曲と一緒に穏やかな午後が訪れますように。素敵な週末にしてくださいね…。

梅雨時の湿度とここ最近の暑い太陽の光で本当に熱中症になりそうですね。水分補給をしっかりとして元気にこの時期を乗り切ってくださいね。昨日は「GORDON 」に伺いました。マスターでありサックス奏者の柳氏との演奏の仕事。。お客様とも色々とお話しをするのですが、昨日はサーファーのお客様がいらっしゃっていて海が大好きな私もテンションが上がり、楽しい出会いのひとときでした。海の美しさや優しさ、楽しさ、と同時に舐めてはいけない強さ恐ろしさもいっぱいある話をしながら、もう無性に海が恋しくなってしまった…。。彼のように海のスポーツを楽しみながら海の優しさにも触れる…最高のひとときであり、最高の趣味ですね…。いいなあ…。私は海を眺めて波の音を聞き、海風を感じながら無になって過ごす時間…というのが凄く好き。 。 。一日中ずっと海を眺めている…そんな時間が取れたら季節関係なく出かけます。海は厳しさと優しさを持った親友のような存在。。。サーファーの彼を見て、そして話していたらふとこのアルバムが思い浮かびました。松岡直也さんのアルバムTHE SHOW 。松岡直也サウンドにストリングスが本格的に導入され、参加メンバー達は言うまでもない日本を代表するミュージシャン達です。聴いていると、松岡直也さんをはじめ、ポンタさん等亡くなっている方もいて、そういう意味では私には寂しさがよぎりますが、、、海の美しさ切なさは松岡直也サウンドが本当に似合う…。そのアルバムの中から今日は『Epilogue-One Last Farewell 』をあなたに贈ります。夏はもうすぐそこですね。素敵な季節になりますように…。

どうした!という位の暑さが続いています。一応今は梅雨真っ只中のはずの6月なのに…。お天気が良いのは嬉しい事ではありますがこの時期にこの異常気象は少し心配にもなりますね。とにかく皆さんも熱中症には気をつけて過ごしてくださいね。。とは言ってもきっと海は夏のように気持ちの良い風が吹いているんだろうな…。仕事が終わって夜、車で海まで行ってみようかな…なんて思ったりもします。私のように運転好きの人間は朝とか昼とか夜とか関係なく思い立ったら車で出かけちゃいます。それが自分にとっての最高のリフレッシュであり自分と向き合う時間でありゆっくりと考える事ができる時間なのです。今までもこんなふうに車と付き合い、どれだけ自分を取り戻してきたことか…。私にとって車を運転する、というアクションは音楽の次になくてはならない(音楽は仕事でもありますから、そういう意味では1番かもしれません)大切なものです。今日は、夜のドライブではもしかしたら一番聴いているかもしれないという位、長い付き合いのJamiroquai のアルバムの中からの一曲をあなたにお届けします。このJamiroquai というバンドの創り出す世界観のお洒落さとgroove、コード展開、ずっと私の憧れであり、リードヴォーカルでありシンガーソングライターのJay Kay から創り出されるサウンドはまさに私にとってAcid Jazz の原点です。因みにJay Kay も車好きという事…。夜のドライブとJamiroquai 、私にとっては切り離せない組み合わせです。あなたにもこのお洒落な世界観を贈ります。アルバムDynamite からTalullah 。最高にお洒落なひとときがあなたにも訪れますように。

梅雨真っ只中ですが、太陽が見えなくても雨と一緒にhappyな気持ちになる…今日はそんな素敵な一曲です。Neil Sedaka の『Laughter in the Rain 』。このNeil Sedaka という素晴らしいレジェンドを私は時代的にオンタイムでなかった事もあり名前こそ知ってはいたものの代表作も何も知りませんでした。ただ、高校時代からコード法をはじめとしてジャズ理論を学ぶ環境にいた関係でジャズ方面に於いて活躍しているミュージシャンは殆ど片っ端から聴いていたのでギタリストのEarl Klugh のヴァージョンでこの曲を知ってはいました。彼の素晴らしいアレンジ、ギターアプローチに感動して今でも聴いていますが、実はこの曲はNeil Sedaka の作品だった…というのを恥ずかしながら知らず、知ったのは数年前…。(本当に音楽屋の端くれとして知らないにも程がある、と仕事仲間に呆れ返られましたが)Earl Klugh の感動とは違い、本家本元Neil Sedaka を初めて聴いた時、自分の中で何かわからない思いが込み上げ、心が温かくhappyなオーラに包まれ何故か涙が溢れてきて笑いながら泣いている自分がいました。「雨の日って好きなんだよ、大好きな人と一緒に笑いながら歩いていると幸せな気持ちが広がるよ…」そんな思いを歌い上げる彼の世界観はまさに「音楽がhappyをもたらしてくれる…」そのものです。この曲を聴いていると「雨」という自然現象によって作られていく様々なシーンも私達日常にあり、その中で仕事をしたり勉強をしたり恋をしたり喧嘩をしたり等々…どんなシーンにせよ全てが生きているからできること、ちょっとした小さな幸せ…と思ったりもします。雨は嫌いだよ…というあなたもNeil Sedaka の雨のhappy song 『Laughter in the Rain 』を聴いたらちょっと雨の日も元気な気分になるかもしれません。ゆったりとした時間が流れる素敵な週末になりますように。。。

いよいよ私の住む地域も梅雨に入りました。朝からずっと雨が降り続けています。今年の梅雨入りは早いですね。恵の雨になることを願いながら自然がもたらす環境を受け入れて日々過ごしていたい…と思います。今日の曲は、私自身も仕事でよく演奏もさせて頂いている一曲『The Gentle Rain 』。Luiz Bonfa の名曲ですが、タイトルも素敵。日本語にするなら「静かな雨」。。。今回は、Joe Pass のヴァージョンです。Joe Pass と言えば言うまでもなく超絶技巧の持ち主、所謂スーパーギタリストの一人であるのは有名すぎる話ですが、このアルバムSimplicityでの彼の演奏は有り余るテクニックを良い意味で抑えてリラックス感をもたらすアプローチ、Joe Pass もこういう演奏するんだ(もちろんいい意味で)と最初聴いた時少なからず驚いた作品です。彼の作品としてはあまり代表作に挙げられることはないのですが、私はこの音の一音一音を紡いでいくような演奏がたまらなく好きです。今日のような雨の1日、雨音と一緒に聴いていると雨がもたらす美しさも感じます。彼のギターを中心にHagood Hardy (vib )、Julian Lee (p、org )、Bob Whitlock (b)、Colin Bailey (ds )のメンバーで繰り広げられる空気感、そしてこの『The Gentle Rain 』のメロディックな旋律に聴き入ってくださいね。そして、あなたに雨と一緒に穏やかな空気が舞い降りてきますように。

今年に入ってから何だかんだと忙しく生活している間に去年の二拠点生活ではなく、今は都会中心の一拠点生活をしています。お仕事をさせて頂き(私はピアノを演奏する事ですから尚更)ありがたく心を込めてピアノに向かっている日々であり、時々お話しするお客様との会話も私の中で日々様々な事をアップデートしていく上での最高の刺激にもなっています。自然がもたらしてくれる宝物と同じ位、人間ならではの出会い、刺激、そこから生まれる思いやり、優しさ、、、人の中での生活も悪い事ばかりではないな…とあらためて思ったりもします。ただ、やはり都会で生きていく事は競争社会であり、妬み嫉み、、という方向に向かう事も否めません。私達はその中でバランスをとっている間に疲れてくるのかもしれませんね。私自身、最近は仕事が入っていない日に海まで車を走らせて波の音を聞きながら無の気持ちになり、海にエネルギーと優しさもらって帰ってくる…そんな感じで『海』との関係を続けています。今日はそうして海に向かう時、そして海を思いながら都会の自分の部屋で聴いている一曲をお届けです。Luiz Bonfa のアルバムIntrospection から『Adventures In Space 』。Luiz Bonfa といえば黒いオルフェの作曲家で有名ですがギタリストとしても素晴らしく、特異な奏法でベース、バッキング、旋律を見事に一人で紡ぎ出す、私はものすごくピアノでソロの仕事をこなす上で分析して参考にそして学ばせてもらいました。今回のアルバムは言うまでもない名盤。都会の自分の部屋で聴いていると海の色と波の音を思い出します。音楽の力はやはり偉大ですね。あなたにも是非この名ギタリストの演奏を…そして素敵なひとときが訪れますように。

今日は朝からずっと雨が降り続けています。時には強い雨にもなっていて災害が起きないくらいの恵みの雨でありますように…。雨の日の香り、傘に当たる音、どれも少し落ち着いた気分になって好き。雨は服も靴も濡れて気分も落ち込む…なんて事も言われていますが、都会にいてもなんとなく自然の力や美を感じさせてくれる雨は私にとって好きな空気感です。(仕事も入ってなく、出かける用事もない日は特にね)今日の曲は、私も仕事でよく演奏している一曲、Bill Evansの『Remembering The Rain 』。1978年のアルバムNew Conversation からの一曲です。ドラッグ等によって破滅的な生活を送っていたBill Evans の晩年の作品。とにかくこの時代はドラッグで亡くなったミュージシャンが本当に多い…。彼もその一人であり言葉で言い表わす事など到底できない波瀾万丈な人生だったBill 。でもこの時期の曲を聴いていると精神的、肉体的な苦しさと戦いながらの演奏ではなく、生きる事をピアノに託しているかとも感じる力強さ、美しさに心打たれて涙が出ます。今日は、しとしと降り続く雨の中ずっと聴いていたいアルバムNew Conversation から「雨」の美しさや切なさ、強さ…を魅せてくれるこの曲『Remembering The Rain 』に聴き入ってくださいね。今の季節、気温の変化で風邪とかにも気をつけて。穏やかなひとときになりますように…。

6月になりました。もうそろそろ梅雨もやってきて初夏を迎える準備が自然界で始まりますね。今現在、地球上では戦争下で苦しんでいる人や経済問題、様々に荒んでいる状況にある中、新しい月を迎える事ができている自分はそれだけでも幸せと感じなくてはいけないと思う日々です。国際的な争いや経済問題は私の力ではどうしようもなくなんのアクションを起こす事もできませんが、せめて自分の周りに起こっている出来事や関わる人に対しては優しい気持ちでいたい…。現実に目を向けて生きることも大切ですが、私はできる限りそんな優しさを保つ人間でいるためにも自分が美しいと感じるもの以外は入れずに過ごす時間を一日の中で必ず作っています。夜眠る前のひとときに好きな絵を観たりお休みの日に美術館に出かけたり…。そして、やっぱりそこにはいつも一緒にいる音楽があります。今日のお届けはLyle Mays のアルバムからの一曲。Lyle Mays と言えばPat Metheny Group のピアニストですが、このアルバムを聴けばPMG はLyle の存在がいかに大きく、Pat Metheny もどれだけ信頼し、なくてはならない盟友であったかがわかります。Pat Metheny の世界観が自然や日常の中で繰り広げられる美を感じる…と表現するならLyle Mays の創り出す世界観は宇宙的な美を感じる。。。大好きなピアニストであり作曲家のLyle Mays のアルバムLYLE MAYS から『Highland Aire 』、この曲をあなたに贈ります。6月もあなたにとって素敵な月になりますように…。

昨日仕事で行ったBar『Gordon 』で、ある一人のバーテンダーが亡くなった事を知りました。以前私が演奏で出入りしていたLive Bar(今はもうそのお店は閉めて営業していませんが)でバーテンをしていたYさん。バーテンダとしてある意味プロを感じる方でお客様との気の利いた会話、私達ミュージシャンを本当に上手く盛り立ててくれてLiveのテンションも上がって気持ち良く演奏させてくれていた(今思えば…)、良い意味で夜の街を渡り歩いてきたプロとして気遣いの塊のような人なんだろうな…と。年齢はまだ50代、むしろバーテンとしてお客様もついてベテランでありジェントルマンであり、私にとっては色々と演奏しながらも空気感の読み方、というものを学ばせてもらいました。仕事でのほんの小さな出会いですが、演奏の合間に少し話す会話もスマートで「今日の演奏はなんかいつもより盛り上がっていたね」「僕は坪井さんのピアノソロよりもバンドでのピアノがカッコよくて好きだなあ」なんて言われてちょっと嬉しかったり…。諸事情でそのお店を辞められて、私の家の近くのBarにいらっしゃることは知っていましたが中々顔も出せず、今になっては彼に会いに顔くらい出せばよかった…とショックと共に後悔。ミステリアスでダンディな夜の男、、、なんていう表現が似合う人。彼にとって短くも太い人生だったのか。とにかく、プロとして尊敬する人でした。Yさん、これからも演奏し続ける私をそちらの世界から見ていてくださいね。安らかに…。TAKE6 の『Lullaby 』、、天国のあなたに届きますように。人間としてこの世に生まれた幸せ…というのはこうした小さな出会いのちょっとした喜びの集まりなのかもしれません。。。

最近ハマっているバンドです。ふとしたきっかけで知ったバンドGroove Collective ですが、結成は1990年、デヴューアルバムのリリースは1994年という、所謂私は2000年代、Jamiroquai等のACID JAZZに夢中になっていた時期、アメリカスタイルでgroove に拘り現れたバンドを私は全く知らずに過ごし、2025年の現在に知った…という何ともいえない思いと共にネット社会にも良いところはあるものだ、と感じさせてくれる事です。彼等のサウンドの根底にあるのはHerbie Hancock等のJAZZ FUNK ですがそれらをラテン、民族音楽、そしてNYの最先端のCLUB MUSICと融合させた展開、サウンド作りは「うーん!」と唸るほど格好良く、私的に演奏する立場の人間としても面白く飽きない。メンバーは言うまでもない全てがバンドリーダーにもなり得るオールスターバンド。どのアルバムも素晴らしいクオリティですが、今日あなたにお届けはアルバムIt’s All in Your Mind からの一曲『In Your Mind 』。CLUB、、という空間は最先端のサウンドをDJ によってさらに粋に創り出され、お洒落で大人の時間を音楽と感性で楽しむところです。(残念ながら日本ではあまりそのようには認知されていない)自分の部屋で少し照明を落として恋人と過ごすのも、一人で眼を閉じてgrooveに浸るのも、車を運転しながら夜のドライブを楽しむのも、全て素敵時間ですね。彼等のサウンドと共に是非、お洒落なひとときを。。。それにしても…、こんな素晴らしいバンドにもかかわらず日本では殆ど存在を知られていない、というのは???ではありますが、これも彼等の拘りなのかもしれませんね。。