梅雨真っ只中ですが、太陽が見えなくても雨と一緒にhappyな気持ちになる…今日はそんな素敵な一曲です。Neil Sedaka の『Laughter in the Rain 』。このNeil Sedaka という素晴らしいレジェンドを私は時代的にオンタイムでなかった事もあり名前こそ知ってはいたものの代表作も何も知りませんでした。ただ、高校時代からコード法をはじめとしてジャズ理論を学ぶ環境にいた関係でジャズ方面に於いて活躍しているミュージシャンは殆ど片っ端から聴いていたのでギタリストのEarl Klugh のヴァージョンでこの曲を知ってはいました。彼の素晴らしいアレンジ、ギターアプローチに感動して今でも聴いていますが、実はこの曲はNeil Sedaka の作品だった…というのを恥ずかしながら知らず、知ったのは数年前…。(本当に音楽屋の端くれとして知らないにも程がある、と仕事仲間に呆れ返られましたが)Earl Klugh の感動とは違い、本家本元Neil Sedaka を初めて聴いた時、自分の中で何かわからない思いが込み上げ、心が温かくhappyなオーラに包まれ何故か涙が溢れてきて笑いながら泣いている自分がいました。「雨の日って好きなんだよ、大好きな人と一緒に笑いながら歩いていると幸せな気持ちが広がるよ…」そんな思いを歌い上げる彼の世界観はまさに「音楽がhappyをもたらしてくれる…」そのものです。この曲を聴いていると「雨」という自然現象によって作られていく様々なシーンも私達日常にあり、その中で仕事をしたり勉強をしたり恋をしたり喧嘩をしたり等々…どんなシーンにせよ全てが生きているからできること、ちょっとした小さな幸せ…と思ったりもします。雨は嫌いだよ…というあなたもNeil Sedaka の雨のhappy song 『Laughter in the Rain 』を聴いたらちょっと雨の日も元気な気分になるかもしれません。ゆったりとした時間が流れる素敵な週末になりますように。。。
坪井きみ
雨音と一緒に…The Gentle Rain …
いよいよ私の住む地域も梅雨に入りました。朝からずっと雨が降り続けています。今年の梅雨入りは早いですね。恵の雨になることを願いながら自然がもたらす環境を受け入れて日々過ごしていたい…と思います。今日の曲は、私自身も仕事でよく演奏もさせて頂いている一曲『The Gentle Rain 』。Luiz Bonfa の名曲ですが、タイトルも素敵。日本語にするなら「静かな雨」。。。今回は、Joe Pass のヴァージョンです。Joe Pass と言えば言うまでもなく超絶技巧の持ち主、所謂スーパーギタリストの一人であるのは有名すぎる話ですが、このアルバムSimplicityでの彼の演奏は有り余るテクニックを良い意味で抑えてリラックス感をもたらすアプローチ、Joe Pass もこういう演奏するんだ(もちろんいい意味で)と最初聴いた時少なからず驚いた作品です。彼の作品としてはあまり代表作に挙げられることはないのですが、私はこの音の一音一音を紡いでいくような演奏がたまらなく好きです。今日のような雨の1日、雨音と一緒に聴いていると雨がもたらす美しさも感じます。彼のギターを中心にHagood Hardy (vib )、Julian Lee (p、org )、Bob Whitlock (b)、Colin Bailey (ds )のメンバーで繰り広げられる空気感、そしてこの『The Gentle Rain 』のメロディックな旋律に聴き入ってくださいね。そして、あなたに雨と一緒に穏やかな空気が舞い降りてきますように。
海の色と波の音を思いながら…
今年に入ってから何だかんだと忙しく生活している間に去年の二拠点生活ではなく、今は都会中心の一拠点生活をしています。お仕事をさせて頂き(私はピアノを演奏する事ですから尚更)ありがたく心を込めてピアノに向かっている日々であり、時々お話しするお客様との会話も私の中で日々様々な事をアップデートしていく上での最高の刺激にもなっています。自然がもたらしてくれる宝物と同じ位、人間ならではの出会い、刺激、そこから生まれる思いやり、優しさ、、、人の中での生活も悪い事ばかりではないな…とあらためて思ったりもします。ただ、やはり都会で生きていく事は競争社会であり、妬み嫉み、、という方向に向かう事も否めません。私達はその中でバランスをとっている間に疲れてくるのかもしれませんね。私自身、最近は仕事が入っていない日に海まで車を走らせて波の音を聞きながら無の気持ちになり、海にエネルギーと優しさもらって帰ってくる…そんな感じで『海』との関係を続けています。今日はそうして海に向かう時、そして海を思いながら都会の自分の部屋で聴いている一曲をお届けです。Luiz Bonfa のアルバムIntrospection から『Adventures In Space 』。Luiz Bonfa といえば黒いオルフェの作曲家で有名ですがギタリストとしても素晴らしく、特異な奏法でベース、バッキング、旋律を見事に一人で紡ぎ出す、私はものすごくピアノでソロの仕事をこなす上で分析して参考にそして学ばせてもらいました。今回のアルバムは言うまでもない名盤。都会の自分の部屋で聴いていると海の色と波の音を思い出します。音楽の力はやはり偉大ですね。あなたにも是非この名ギタリストの演奏を…そして素敵なひとときが訪れますように。
Bill EvansのRemembering The Rainを聴きながら
今日は朝からずっと雨が降り続けています。時には強い雨にもなっていて災害が起きないくらいの恵みの雨でありますように…。雨の日の香り、傘に当たる音、どれも少し落ち着いた気分になって好き。雨は服も靴も濡れて気分も落ち込む…なんて事も言われていますが、都会にいてもなんとなく自然の力や美を感じさせてくれる雨は私にとって好きな空気感です。(仕事も入ってなく、出かける用事もない日は特にね)今日の曲は、私も仕事でよく演奏している一曲、Bill Evansの『Remembering The Rain 』。1978年のアルバムNew Conversation からの一曲です。ドラッグ等によって破滅的な生活を送っていたBill Evans の晩年の作品。とにかくこの時代はドラッグで亡くなったミュージシャンが本当に多い…。彼もその一人であり言葉で言い表わす事など到底できない波瀾万丈な人生だったBill 。でもこの時期の曲を聴いていると精神的、肉体的な苦しさと戦いながらの演奏ではなく、生きる事をピアノに託しているかとも感じる力強さ、美しさに心打たれて涙が出ます。今日は、しとしと降り続く雨の中ずっと聴いていたいアルバムNew Conversation から「雨」の美しさや切なさ、強さ…を魅せてくれるこの曲『Remembering The Rain 』に聴き入ってくださいね。今の季節、気温の変化で風邪とかにも気をつけて。穏やかなひとときになりますように…。
Lyle Mays …広大な宇宙を感じる世界観が好き
6月になりました。もうそろそろ梅雨もやってきて初夏を迎える準備が自然界で始まりますね。今現在、地球上では戦争下で苦しんでいる人や経済問題、様々に荒んでいる状況にある中、新しい月を迎える事ができている自分はそれだけでも幸せと感じなくてはいけないと思う日々です。国際的な争いや経済問題は私の力ではどうしようもなくなんのアクションを起こす事もできませんが、せめて自分の周りに起こっている出来事や関わる人に対しては優しい気持ちでいたい…。現実に目を向けて生きることも大切ですが、私はできる限りそんな優しさを保つ人間でいるためにも自分が美しいと感じるもの以外は入れずに過ごす時間を一日の中で必ず作っています。夜眠る前のひとときに好きな絵を観たりお休みの日に美術館に出かけたり…。そして、やっぱりそこにはいつも一緒にいる音楽があります。今日のお届けはLyle Mays のアルバムからの一曲。Lyle Mays と言えばPat Metheny Group のピアニストですが、このアルバムを聴けばPMG はLyle の存在がいかに大きく、Pat Metheny もどれだけ信頼し、なくてはならない盟友であったかがわかります。Pat Metheny の世界観が自然や日常の中で繰り広げられる美を感じる…と表現するならLyle Mays の創り出す世界観は宇宙的な美を感じる。。。大好きなピアニストであり作曲家のLyle Mays のアルバムLYLE MAYS から『Highland Aire 』、この曲をあなたに贈ります。6月もあなたにとって素敵な月になりますように…。
小さな出会い…。でも私の心に残った人
昨日仕事で行ったBar『Gordon 』で、ある一人のバーテンダーが亡くなった事を知りました。以前私が演奏で出入りしていたLive Bar(今はもうそのお店は閉めて営業していませんが)でバーテンをしていたYさん。バーテンダとしてある意味プロを感じる方でお客様との気の利いた会話、私達ミュージシャンを本当に上手く盛り立ててくれてLiveのテンションも上がって気持ち良く演奏させてくれていた(今思えば…)、良い意味で夜の街を渡り歩いてきたプロとして気遣いの塊のような人なんだろうな…と。年齢はまだ50代、むしろバーテンとしてお客様もついてベテランでありジェントルマンであり、私にとっては色々と演奏しながらも空気感の読み方、というものを学ばせてもらいました。仕事でのほんの小さな出会いですが、演奏の合間に少し話す会話もスマートで「今日の演奏はなんかいつもより盛り上がっていたね」「僕は坪井さんのピアノソロよりもバンドでのピアノがカッコよくて好きだなあ」なんて言われてちょっと嬉しかったり…。諸事情でそのお店を辞められて、私の家の近くのBarにいらっしゃることは知っていましたが中々顔も出せず、今になっては彼に会いに顔くらい出せばよかった…とショックと共に後悔。ミステリアスでダンディな夜の男、、、なんていう表現が似合う人。彼にとって短くも太い人生だったのか。とにかく、プロとして尊敬する人でした。Yさん、これからも演奏し続ける私をそちらの世界から見ていてくださいね。安らかに…。TAKE6 の『Lullaby 』、、天国のあなたに届きますように。人間としてこの世に生まれた幸せ…というのはこうした小さな出会いのちょっとした喜びの集まりなのかもしれません。。。
Club Sound に浸る
最近ハマっているバンドです。ふとしたきっかけで知ったバンドGroove Collective ですが、結成は1990年、デヴューアルバムのリリースは1994年という、所謂私は2000年代、Jamiroquai等のACID JAZZに夢中になっていた時期、アメリカスタイルでgroove に拘り現れたバンドを私は全く知らずに過ごし、2025年の現在に知った…という何ともいえない思いと共にネット社会にも良いところはあるものだ、と感じさせてくれる事です。彼等のサウンドの根底にあるのはHerbie Hancock等のJAZZ FUNK ですがそれらをラテン、民族音楽、そしてNYの最先端のCLUB MUSICと融合させた展開、サウンド作りは「うーん!」と唸るほど格好良く、私的に演奏する立場の人間としても面白く飽きない。メンバーは言うまでもない全てがバンドリーダーにもなり得るオールスターバンド。どのアルバムも素晴らしいクオリティですが、今日あなたにお届けはアルバムIt’s All in Your Mind からの一曲『In Your Mind 』。CLUB、、という空間は最先端のサウンドをDJ によってさらに粋に創り出され、お洒落で大人の時間を音楽と感性で楽しむところです。(残念ながら日本ではあまりそのようには認知されていない)自分の部屋で少し照明を落として恋人と過ごすのも、一人で眼を閉じてgrooveに浸るのも、車を運転しながら夜のドライブを楽しむのも、全て素敵時間ですね。彼等のサウンドと共に是非、お洒落なひとときを。。。それにしても…、こんな素晴らしいバンドにもかかわらず日本では殆ど存在を知られていない、というのは???ではありますが、これも彼等の拘りなのかもしれませんね。。
今一度、あらためてKeith Jarrett のピアノに敬意
Keith Jarrett が5月8日に80歳の誕生日を迎えたことを記念してリリースされたアルバムをお届けです。2016年7月にウイーンで行われたソロライヴ録音です。バンドではswing感溢れ様々なジャズメンバー達と演奏を繰り広げるジャズマンでありながら彼のソロピアノへの拘りは、私自身一ピアノ弾きの端くれとしてKeithに教えられたことがどれだけあることか…。ある意味、ピアニストというのは孤独であり、でもその孤独の中で生まれるサウンドこそその時の自分であり、その時々に奏でる音、旋律に拘り演奏させていただく。バンドの中でピアニストとしてのアプローチとは全く違い、孤高な世界観を表現する…と言ったらいいのか。。。私自身ずっと追求し続ける自分の中での課題です。今日あなたにお届けするのはそのアルバムの中から『PARTⅤ』。素敵なピアニストであり素晴らしいレジェンドであり格好良いジャズマンであり、そしてなんと言っても似合う表現は孤高のピアニスト。そんなKeith Jarrett の世界に酔いしれてみてください。きっと素敵なひとときが訪れます♪
まさにGroove…!
カッコいい…その一言に尽きるバンドです。アメリカのGroove Collective というバンドですが、私が最近知ったAcid系のサウンドです。ジャズスタイルを基本に全ての楽器の音色がgroovyに心地良く響き、grooveの格好良さとはこういうもの…とあらためて感じさせてくれる。この素敵なバンドのアルバムWe the Peopleの中から今日は『Fly 』という曲をあなたに贈ります。私が最近知っただけで、1990年に結成され活躍し続けているバンドですからメンバーの顔ぶれも素晴らしく名の知れたスタジオミュージシャン達です。そのメンバーが集結してgrooveというものに拘り出来上がった世界観は一言「カッコいい…」。最近の私はこの彼等のサウンドを楽しむために車に乗ってドライブに出かけたりもします。お洒落な気分で最高のリフレッシュタイム。あなたにもそんな素敵時間が訪れますように。素敵な5月の風と共にね…。
Pat Metheny の壮大なオーケストレーション
今日は私のとっておきの一枚のアルバムの中からのお届けです。ギタリストとしても大好きなPat Methenyですが、彼の天才がまさに確立された一枚かと思います。日本では上映されませんでしたが映画『A Map Of The World 』にインスピレーションを受けて作曲を引き受けたという事です。この映画の物語とPat自身がずっと抱き続けてきた何かがどこかで深くリンクした…という話。私は、もし無人島に何か好きなCD を一枚だけ持っていくなら…なんて言われたら迷わずこのアルバムを真っ先にあげます。大好きで時には力をもらい、時には優しく癒され、時には素晴らしい旋律、音楽的な影響を受けてずっと一緒に生きてきたアルバムと言っても言い過ぎではない大切なサウンド。今日はそのアルバムの中から『Forgiving 』という曲をあなたに贈ります。実際にはPat の音楽をGil Goldstein のオーケストレーションにより完成された作品ですが、この素晴らしいファンタスティックな世界観はこの二人だからこそ出来上がったもの。Pat Metheny Group のサウンド、彼のギターソロアルバム、全て魅力的ですが、このPat が手掛ける映画のサントラ、オーケストラとの共演のギターの美しさは私の心をずっと掴んではなさない…そんな作品のひとつです。Pat Metheny 、私にとっては素晴らしいギタリストであり、素晴らしいクリエイターであり、詩人…。そんなサウンドに今日はあなたも酔いしれてみてくださいね。素敵なひとときになりますように。