今日は朝からずっと雨が降り続けています。時には強い雨にもなっていて災害が起きないくらいの恵みの雨でありますように…。雨の日の香り、傘に当たる音、どれも少し落ち着いた気分になって好き。雨は服も靴も濡れて気分も落ち込む…なんて事も言われていますが、都会にいてもなんとなく自然の力や美を感じさせてくれる雨は私にとって好きな空気感です。(仕事も入ってなく、出かける用事もない日は特にね)今日の曲は、私も仕事でよく演奏している一曲、Bill Evansの『Remembering The Rain 』。1978年のアルバムNew Conversation からの一曲です。ドラッグ等によって破滅的な生活を送っていたBill Evans の晩年の作品。とにかくこの時代はドラッグで亡くなったミュージシャンが本当に多い…。彼もその一人であり言葉で言い表わす事など到底できない波瀾万丈な人生だったBill 。でもこの時期の曲を聴いていると精神的、肉体的な苦しさと戦いながらの演奏ではなく、生きる事をピアノに託しているかとも感じる力強さ、美しさに心打たれて涙が出ます。今日は、しとしと降り続く雨の中ずっと聴いていたいアルバムNew Conversation から「雨」の美しさや切なさ、強さ…を魅せてくれるこの曲『Remembering The Rain 』に聴き入ってくださいね。今の季節、気温の変化で風邪とかにも気をつけて。穏やかなひとときになりますように…。

6月になりました。もうそろそろ梅雨もやってきて初夏を迎える準備が自然界で始まりますね。今現在、地球上では戦争下で苦しんでいる人や経済問題、様々に荒んでいる状況にある中、新しい月を迎える事ができている自分はそれだけでも幸せと感じなくてはいけないと思う日々です。国際的な争いや経済問題は私の力ではどうしようもなくなんのアクションを起こす事もできませんが、せめて自分の周りに起こっている出来事や関わる人に対しては優しい気持ちでいたい…。現実に目を向けて生きることも大切ですが、私はできる限りそんな優しさを保つ人間でいるためにも自分が美しいと感じるもの以外は入れずに過ごす時間を一日の中で必ず作っています。夜眠る前のひとときに好きな絵を観たりお休みの日に美術館に出かけたり…。そして、やっぱりそこにはいつも一緒にいる音楽があります。今日のお届けはLyle Mays のアルバムからの一曲。Lyle Mays と言えばPat Metheny Group のピアニストですが、このアルバムを聴けばPMG はLyle の存在がいかに大きく、Pat Metheny もどれだけ信頼し、なくてはならない盟友であったかがわかります。Pat Metheny の世界観が自然や日常の中で繰り広げられる美を感じる…と表現するならLyle Mays の創り出す世界観は宇宙的な美を感じる。。。大好きなピアニストであり作曲家のLyle Mays のアルバムLYLE MAYS から『Highland Aire 』、この曲をあなたに贈ります。6月もあなたにとって素敵な月になりますように…。

昨日仕事で行ったBar『Gordon 』で、ある一人のバーテンダーが亡くなった事を知りました。以前私が演奏で出入りしていたLive Bar(今はもうそのお店は閉めて営業していませんが)でバーテンをしていたYさん。バーテンダとしてある意味プロを感じる方でお客様との気の利いた会話、私達ミュージシャンを本当に上手く盛り立ててくれてLiveのテンションも上がって気持ち良く演奏させてくれていた(今思えば…)、良い意味で夜の街を渡り歩いてきたプロとして気遣いの塊のような人なんだろうな…と。年齢はまだ50代、むしろバーテンとしてお客様もついてベテランでありジェントルマンであり、私にとっては色々と演奏しながらも空気感の読み方、というものを学ばせてもらいました。仕事でのほんの小さな出会いですが、演奏の合間に少し話す会話もスマートで「今日の演奏はなんかいつもより盛り上がっていたね」「僕は坪井さんのピアノソロよりもバンドでのピアノがカッコよくて好きだなあ」なんて言われてちょっと嬉しかったり…。諸事情でそのお店を辞められて、私の家の近くのBarにいらっしゃることは知っていましたが中々顔も出せず、今になっては彼に会いに顔くらい出せばよかった…とショックと共に後悔。ミステリアスでダンディな夜の男、、、なんていう表現が似合う人。彼にとって短くも太い人生だったのか。とにかく、プロとして尊敬する人でした。Yさん、これからも演奏し続ける私をそちらの世界から見ていてくださいね。安らかに…。TAKE6 の『Lullaby 』、、天国のあなたに届きますように。人間としてこの世に生まれた幸せ…というのはこうした小さな出会いのちょっとした喜びの集まりなのかもしれません。。。

最近ハマっているバンドです。ふとしたきっかけで知ったバンドGroove Collective ですが、結成は1990年、デヴューアルバムのリリースは1994年という、所謂私は2000年代、Jamiroquai等のACID JAZZに夢中になっていた時期、アメリカスタイルでgroove に拘り現れたバンドを私は全く知らずに過ごし、2025年の現在に知った…という何ともいえない思いと共にネット社会にも良いところはあるものだ、と感じさせてくれる事です。彼等のサウンドの根底にあるのはHerbie Hancock等のJAZZ FUNK ですがそれらをラテン、民族音楽、そしてNYの最先端のCLUB MUSICと融合させた展開、サウンド作りは「うーん!」と唸るほど格好良く、私的に演奏する立場の人間としても面白く飽きない。メンバーは言うまでもない全てがバンドリーダーにもなり得るオールスターバンド。どのアルバムも素晴らしいクオリティですが、今日あなたにお届けはアルバムIt’s All in Your Mind からの一曲『In Your Mind 』。CLUB、、という空間は最先端のサウンドをDJ によってさらに粋に創り出され、お洒落で大人の時間を音楽と感性で楽しむところです。(残念ながら日本ではあまりそのようには認知されていない)自分の部屋で少し照明を落として恋人と過ごすのも、一人で眼を閉じてgrooveに浸るのも、車を運転しながら夜のドライブを楽しむのも、全て素敵時間ですね。彼等のサウンドと共に是非、お洒落なひとときを。。。それにしても…、こんな素晴らしいバンドにもかかわらず日本では殆ど存在を知られていない、というのは???ではありますが、これも彼等の拘りなのかもしれませんね。。

Keith Jarrett が5月8日に80歳の誕生日を迎えたことを記念してリリースされたアルバムをお届けです。2016年7月にウイーンで行われたソロライヴ録音です。バンドではswing感溢れ様々なジャズメンバー達と演奏を繰り広げるジャズマンでありながら彼のソロピアノへの拘りは、私自身一ピアノ弾きの端くれとしてKeithに教えられたことがどれだけあることか…。ある意味、ピアニストというのは孤独であり、でもその孤独の中で生まれるサウンドこそその時の自分であり、その時々に奏でる音、旋律に拘り演奏させていただく。バンドの中でピアニストとしてのアプローチとは全く違い、孤高な世界観を表現する…と言ったらいいのか。。。私自身ずっと追求し続ける自分の中での課題です。今日あなたにお届けするのはそのアルバムの中から『PARTⅤ』。素敵なピアニストであり素晴らしいレジェンドであり格好良いジャズマンであり、そしてなんと言っても似合う表現は孤高のピアニスト。そんなKeith Jarrett の世界に酔いしれてみてください。きっと素敵なひとときが訪れます♪

カッコいい…その一言に尽きるバンドです。アメリカのGroove Collective というバンドですが、私が最近知ったAcid系のサウンドです。ジャズスタイルを基本に全ての楽器の音色がgroovyに心地良く響き、grooveの格好良さとはこういうもの…とあらためて感じさせてくれる。この素敵なバンドのアルバムWe the Peopleの中から今日は『Fly 』という曲をあなたに贈ります。私が最近知っただけで、1990年に結成され活躍し続けているバンドですからメンバーの顔ぶれも素晴らしく名の知れたスタジオミュージシャン達です。そのメンバーが集結してgrooveというものに拘り出来上がった世界観は一言「カッコいい…」。最近の私はこの彼等のサウンドを楽しむために車に乗ってドライブに出かけたりもします。お洒落な気分で最高のリフレッシュタイム。あなたにもそんな素敵時間が訪れますように。素敵な5月の風と共にね…。

今日は私のとっておきの一枚のアルバムの中からのお届けです。ギタリストとしても大好きなPat Methenyですが、彼の天才がまさに確立された一枚かと思います。日本では上映されませんでしたが映画『A Map Of The World 』にインスピレーションを受けて作曲を引き受けたという事です。この映画の物語とPat自身がずっと抱き続けてきた何かがどこかで深くリンクした…という話。私は、もし無人島に何か好きなCD を一枚だけ持っていくなら…なんて言われたら迷わずこのアルバムを真っ先にあげます。大好きで時には力をもらい、時には優しく癒され、時には素晴らしい旋律、音楽的な影響を受けてずっと一緒に生きてきたアルバムと言っても言い過ぎではない大切なサウンド。今日はそのアルバムの中から『Forgiving 』という曲をあなたに贈ります。実際にはPat の音楽をGil Goldstein のオーケストレーションにより完成された作品ですが、この素晴らしいファンタスティックな世界観はこの二人だからこそ出来上がったもの。Pat Metheny Group のサウンド、彼のギターソロアルバム、全て魅力的ですが、このPat が手掛ける映画のサントラ、オーケストラとの共演のギターの美しさは私の心をずっと掴んではなさない…そんな作品のひとつです。Pat Metheny 、私にとっては素晴らしいギタリストであり、素晴らしいクリエイターであり、詩人…。そんなサウンドに今日はあなたも酔いしれてみてくださいね。素敵なひとときになりますように。

眠る…という行為は人間にとって精神的にも肉体的にも大切なことであり、その眠りにつく前のひとときというのは自分だけの幸せな時間です。どんな辛い思いをしている人もどんな悩みを抱えている人も眠る…という時間を与えられた中でそんな時くらい自分を思い切り甘えさせて気持ちの良い空間を作って過ごす・・これはもしかして現代に生きる私達には物凄く重要なことなのかもしれませんね。今日あなたにお届けする曲は、私が眠りにつく前のひとときによく聴くアルバムのひとつ、Kurt Rosenwinkel Trio の作品East Coast Love Affair からの一曲です。Kurt の初期の作品で、今はビッグすぎる程のミュージシャンのKurt の地位を確立した作品かもしれません。BassのAvishai Cohen 、DrumsのJorge Rossy の名演にも聴き入る名作です。そこにKurt のギターの哀愁を帯びた音色、でも静かな情熱を感じる独特なリズムとダイナミクス、夜静かに聴いていると霧に包まれたような気分になります。私にとって最高な眠る前のひととき。とても落ち着く夜のそんな時間は自分へのご褒美ですね。Thelonious Monk のスタンダード『Round About Midnight 』。あなたの夜にも穏やかな空気が舞い降りてきますように…。

世間はGW です。皆さんの予定は如何でしょうか。カレンダー通りのお休みであれば今年は飛び石連休で長期のGWではないよ、、という方もいらっしゃるかもしれませんね。それにしても混み合うこの時期ですから、安全に楽しいひとときになりますように…あなたにとって素敵なGW になる事を祈っています。私は、家で好きなことをして過ごすのは大好きで、根暗と言われようがなんと言われようがけっこう家でのひとときが最高、、という人間なのですが、車の運転においては話は別で、運転はとても好きで愛車を走らせてドライブに出かける事もよくやっている気分転換です。運転に集中している自分の身体と脳細胞への刺激がすごく気持ちの良いリフレッシュタイムです。好きな音楽を聴きながら移り変わる窓の風景と共にドライブに集中していると少し位嫌な事なら忘れてしまいます。その時の気分でいろんな曲と一緒に過ごしますが、時々無性に聴きたくなるのがPrinceの作品。今日あなたにお届けはその中のひとつ『EROTIC CITY 』。この作品はPrince & The Revolution で、ウェンディのファンキーなギターストロークに痺れ、Princeらしい妖しげなgrooveに聴けば聴く程ハマり込んでいきます。天才Princeの世界を垣間見る作品のひとつです。Princeを聴きながらちょっとドライブ…今度のお休みは是非そうしよう…!あなたにも気持ちの良い5月の風と穏やかなひとときが訪れますように…!

早いもので4月も後半に入りました。来週はゴールデンウィークのスタート。あっという間に時は過ぎていきますね。気候も暖かくなってお出かけの予定を色々と考えている人もいるでしょう。楽しいひとときにしてくださいね。今日は、そんな春の穏やかな日に、敢えて家にいて聴き入るには最高のジャズトリオのお届けです。何かをしながら流れるように心地良く音楽を楽しむのも最高の時間ですが、私はこのトリオに関しては眼を閉じて3人のインタープレイに聴き入ります。それくらい、彼等から放たれるサウンドは三者の役割が見事なまでに集まっていて刺激的です。現代ジャズ…という言葉が使われますが、まさに彼等のサウンドこそそのものかと。とは言っても、決してお仕着せがましい煩さも無くこれだけの事をやっているのにピアノの音色は優しく美しい。ピアニストAaron の魅力のひとつです。ドラムAli とベースOmer の創り上げるgrooveとswing感にピアノAaron の硬質で繊細なサウンドが絡むと、3人の乱れない一体感が心地良く、この展開がジャズ好きにはたまりません。アルバムSpring Sings から今日は『Sheikh Ali 』をあなたに。ピアノAaron Goldberg 、ベースOmer Avital 、ドラムスAli Jackson 、この3人の素晴らしいインタープレイは私にとっては最高の刺激であり明日への活力です。Aaron のようにはいきませんが笑、さあ、頑張って練習しよう…なんて気分になります。新しくスタートを切ったあなたにも素敵なhappyがやってきますように。。。無理し過ぎずに、、頑張ってくださいね♪