私達人間はどうしても追い込まれてくると冷静でいられなくり、その挙げ句キツく人に出てしまって傷つけてしまったり逆に傷つけられたり…日々の生活の中でふと気付くとそんな事の繰り返しで…。人を傷つけるのは人…なんて言葉がありますが、それでもやっぱり人を愛してしまう、そして心が癒されていく…それが人間なんだと思ったりもします。できるだけ周りに流されず自分の価値観で美しさや素晴らしさに感動して、ふっと隣に座った人には優しい笑顔でいられる自分でいたい…と思いながらちょっと寒くなった夜空を眺めています。Larry Carlton の『Don’t Break My Heart 』を聴きながら…。ちょっとエロティシズムを感じるCarlton のギターは何となく切ない時に物凄く聴きたくなります。今日は私からあなたへこの曲を贈ります。心の優しい人でありたい…私の人生に於いてずっと持ち続ける…自分自身との約束です。

10月も半ばになり肌寒く感じる日もあります。すっかり秋ですね。何となく感傷的になる季節ですが、様々な秋の色合いに感動する時期でもありますね。ふっと見上げた夕映えの美しさは日頃のバタバタした忙しさを瞬間的に忘れさせてくれます。なんか、訳もなくこのメロディが浮かんできました。物凄く懐かしい曲です。ギタリスト鈴木茂さんプロデュースのアルバムSunset Hills Hotel 。私の大好きなアルバムの一枚ですがその中でも…何度聴いても目頭が熱くなります。旋律の美しさ…。私の音楽に対する想いがそのまま詰まった様な、こんな世界観をピアノで表現したい…と思い続けている曲、それがこの『Her Sunset Smile 』です。松任谷正隆さん作曲の作品で、日本語にすると『夕顔』。日々の忙しさの中で小さな幸せに気付かず一日一日過ぎて行く現代の私達ですが、どんなに日常に振り回されてもちょっとした美しさに感激したりする気持ちは忘れないようにしたいですね。お仕事の途中のあなたもふっと見上げた夕映えがほんの束の間でも安らぎを与えてくれるかもしれません。この曲と共にそんなひとときが訪れる事を祈っています。

私はピアノ弾きであり、なんだかんだと言って10代の頃から色々な場所で私のピアノを聴いて頂くお仕事を続けてきています。イベントでの演奏だったりBar だったりレストランだったりラグジュアリーなホテルだったり…、ソロの時もあればトリオやカルテットの時もあり、本当に様々なところで演奏し続けていられる奇跡…そして喜びは、実に「感謝」意外の言葉はありません。これからもそんな想いを持ちながらピアノに向かおうと思う毎日です。そんな中で、ピアノという楽器は私にとって最高のパートナーであり最高の友達であり時には共に生きる仲間である存在です。なので、、、プライベートで静かに『無』になりたい時にはこのピアノの音色がどうしてもキツく感じてしまう時もあったり。。仲間に『喝』を入れられている感じ、とでも言うのか…。そのせいか、良く考えてみるとプライベートで聴いている曲は圧倒的にギター曲、好きなミュージシャンもギタリストが多いのです。今日はその中からこの曲をあなたに贈ります。Pat Metheny の作品、『A Map Of The World 』。大好きな曲です。この曲を聴いていると、アメリカの広大な景観が浮かんで、そこにぽつんとひとりで静かに立っているような気分になります。寂しさではなく開放感いっぱいの自分だけの時間。秋の午後のひととき、いろんな事を考えながらこの曲と素敵時間をあなたにも過ごしてもらえたら嬉しい。。。そんな気持ちです。

秋が深まってきました。ちょっと切なく、でもそんな感傷的な想いと共に静かな夜のひとときを過ごして、綺麗な月だな…綺麗な星空だな…と些細な事に幸せを感じる、、私は大好きな季節です。今日はそんな夜空を眺めながらじっくりと聴きたくなる曲をあなたにお届けします。Al Di Meola のアルバムWorld Sinfonia から『No Mystery 』。この曲は彼が在籍していたReturn to Forever のAl Di Meola ヴァージョンという感じです。Chick Corea の世界にAl Di Meola から創り出されるギターが何とも感傷的で浸ってしまいます。朝起きて、あ…今日はお天気で太陽が綺麗…でもちょっと肌寒くなったから秋の装いで出かけようかな…と思いながら1日の始まりを迎える事ができる幸せ…。そういうちっぽけな事がいっぱい集まって笑顔で過ごせるのかな、と思います。あなたにもそんな幸せがいっぱい舞い降りてきますように。秋の夜長、Al Di Meola のサウンドを心を込めてお届けしますね。

暑い日もあるとはいえ秋らしい風を感じる季節になりました。特に夜は、なんとなく空を眺めながら静かに過ごすには最高です。夜、本を読みながら時折空を眺めて私がよく聴いている曲を今日はあなたにお届けします。『Stardust 』。Hoagy Carmichael 作曲のジャズのスタンダードナンバーです。私もステージの最後に「素敵な夜を…」なんていう想いを込めながらよく演奏しています。日本語訳にすると『星屑』。この単語、というか漢字も綺麗な響きですね。

キラキラして情熱を感じる夏は終わりましたが、いろんな事をゆっくり考えるながら静かに過ごす空気をもたらしてくれる秋は素晴らしい季節です。宇宙空間の中で、地球上の恵みの偉大さにあらためて感動…。そんな事を思いながらピアノに向かう日々です。宇宙単位で考えたら私達人間は本当に小さな生き物にすぎませんが、その小さな中で丁寧に毎日過ごせている事は、実は物凄く奇跡的な事なのかもしれません。

毎日、仕事中心だったり、勉強だったり、人間関係だったり、と様々な事に振り回されて空なんてなかなか見る事もないあなた、今日はちょっと上を向いて夜空を眺めてみるのは如何…?。きっと素敵なひととき。この曲と共に秋の夜空と会話してみてくださいね。Nat King Cole の歌声がさらにあなたを素敵空間に連れ出してくれます。『Stardust 』by Nat King Cole 。

秋の空気を感じる風が時折り吹くようになってきました。夜空も夏とは確実に違いますね。ちょっと落ち着いた静けさを感じる色合いの夜空に月が綺麗に描かれているような…。そんなふうに思ってこの季節になると自分のピアノでもこの曲が弾きたくなります。Chick Corea の『Crystal Silence 』。透き通る様な旋律、静かな空気感を感じながらアドリブ展開されていくこの曲は自分自身弾いていても素直に今の自分の想いを乗せられる様な感じがして、よくお客様に聴いて頂いています。今日はあなたにお届けするのは、Chick Corea とGary Burton (Vibraphone 奏者)のDuo によって発表されたアルバムのヴァージョンです。Corea はまだ活躍中の一昨年亡くなりました。物凄いテクニックで疾走感のある演奏は当然ですが、こんな美しい音色と展開で創り出される世界感は、やはり彼の優しい人間性も出ているのかな…。Burton は健在で過ごしていらっしゃるミュージシャンですが、2017年に音楽業界からの引退を表明し、ミュージシャン活動は停止されました。今回お届けするヴァージョンは、もうライブでは聴くことができない…そう思うと悲しい事ですが、こういった素晴らしい音楽が語り弾き継がれていくのも人間が作り出していく歴史の大きさですね。私のヴァージョンもいつかあなたに聴いて頂くことができたら…と思いながらこれからも何処かでピアノを弾き続けています。さあ、今宵はCorea のピアノ&Burton のVib で静かで穏やかな秋の夜があなたに訪れますように…。

いつも定期的に読んでいる音楽雑誌の今回の特集は日本の重鎮であり今もなお新たな挑戦を続けるギタリストChar でした。私は中学生の時に知ったのですが、まあ当時子供の私にとってはかっこいい!という感動、、(因みにもうひとりは渡辺香津美ですが、、)しかなく、いかに素晴らしいアーティストかという事を知るのは本格的に作曲法を学んだりジャズ理論を学び始めた高校生の頃でした。インタヴュー記事を読むと、こんなカッコいいおじさまなのにギター愛、音楽愛の塊の様な人なんだな…とつくづく思います。こんな頂点に登り詰めているにも関わらず「上手くなりたいんだよ、まだ…」なんて言ってしまう。日常、ピアノを演奏していてそこでお客様に聴いてもらえている私の環境、Char がこのセリフを言うのであれば私はその100倍位もっと練習しなくちゃなあ。。と思ってしまいました。あらためてプロ精神と音楽に対する愛を感じながら、彼の言葉を噛み締めています。ギターという楽器を、素晴らしく綺麗な音も出るんだ。でもこんなに荒々しい音も出るんだ。めちゃくちゃやんちゃな楽器なんだよ。と表現していますが、これは楽器というもの全てに当てはまる、当然ピアノにも当てはまるのです。久しぶりにChar の情報を知り、懐かしい曲を見つけました。一昨年のフェスの音源ですが、声も若い頃と全く変わっていない。ギターアプローチはJeff Beck を思わせる(実際にJeff の影響をすごく受けたらしい)世界観。やんちゃでカッコいい大人ってこういう人だな…と思ってしまいました。今日お届けする曲は『Shinin’ You Shinin‘Day 』。このフェスでは布袋寅泰がゲスト参加しています。バックミュージシャンも日本を代表する素晴らしいミュージシャンの方々です。まあ、理屈は抜きにしてとにかくhappyにしてくれる名曲。こんなhappyな曲であなたにとっての9月もアグレッシブにスタートしますように…!

ここ最近、コロナ禍だった事がきっかけか、ピアノソロのお仕事が一番多くなりました。トリオやカルテットのコンボはメンバーとの掛け合いや、ビートの効いた曲もドラム&べースのおかげでかっこいいアプローチもできて楽しさも一杯ありますが「ピアノソロ」というスタイルで聴いて頂いているお客様にバンドと変わらず素敵な時間を過ごしてもらうために私の演奏スタイルもアプローチも追究する日々です。そんな中で、偶然にも、、というかお恥ずかしながらこれをきっかけに知って演奏曲に入れた名曲を今日はお届けします。私はクラシック奏者ではなく即興演奏でジャズスタンダードを中心にステージをやっていくピアニストですが、時々私なりの解釈でクラシックをちょっぴりスタイルを変えて演奏しています。今回ご紹介するこの曲を聴いて、先ず…とにかく言葉が出なかった…。そして訳もわからず涙が溢れている自分に気づきました。『Ave Maria 』。シューベルト、グノーと共に三大Ave Maria とも言われる『カッチー二のAve Maria 』です。実際にはウラデイーミル・ヴァヴィロフの作品のようですが『カッチー二のAve Maria 』として世に知られているそうです。さりげない日常の中で、ふっと私のピアノを耳にされた方にこの私が感じた想いが伝えられたら…と思います。哀しく切なく、今、もしあなたが生きる事に疲れていたり、病気で苦しい思いをしていたら…この曲をじっと静かに聴いてみて下さい。いろんな方が歌われていて演奏されていますが、私はこのEwa Izykowska という方のヴァージョンが好きです。天国に召されて見守ってくれている私の父もこんなふうにあちらの世界に逝ったのかな…。Ave Maria by Giulio Caccini あなたにお届けします。

毎日続く猛暑日ですが、なんだかんだと言ってもう8月も終わりに近づき日本の暦の上では秋を迎える時期ですね。9月に入ってもまだ暑さは続くという予報が出ていますが、早朝や夜にふっと吹く風は何となく秋の始まりの空気を感じます。夏の終わり…という言葉にはちょっと寂しさや切なさを想いますがお洒落を楽しんだり、ゆっくりと読書をしたりするには最高の季節の秋。この季節になるとなんとなくこの人の曲が聴きたくなります。フランスのミュージシャンClementine 。フレンチの香りとボサノバを凄くお洒落に融合させたサウンドです。彼女はフランス人ですが、お父様の転勤でメキシコ等、世界中に移住していたようです。そんな経験からもこのサウンドが生まれたのかもしれません。今もなお、と言うか…もっと素敵さが増して活躍されています。私にとって憧れの女性でありミュージシャンです。今日はその彼女のアルバムIls Et Elle からの一曲をお届けします。『Sem voce tao da 』。夜風を感じながらゆっくりと夏の終わりのひとときこの曲と一緒に過ごすのも素敵です。きっとあなたをお洒落空間に連れ出してくれます。素敵な夜に乾杯…。

台風7号の凄まじさにまいっている状況です。私の住んでいる地域はピークは過ぎましたが蒸し暑さは変わらず、突然のゲリラ豪雨にも怯えつつ過ごしています。皆さんの地域は如何でしょうか。大変な被害に遭われた方々もいるという情報も聞くと、様々なところで規制がかかっている(交通状況や列車等の運行有無)事にも文句は言えませんね。自然界の動きは人間にはどうにもできない…とあらためて痛感せざるを得ません。皆さんもどうか元気で楽しい夏を過ごすことができていることを祈っています。さあ、こんなに暑くてはもう何かスカッとする音楽でも聴きながら、それも音量はマックスで…過ごしたりするのもいい気分転換です。ドライブも最高です。今日あなたにお届けする曲はそんな時に最高。イタリアのIRMA RECORDS の作品、L.T.J.SOUND MACHINE というアーティストグループのアルバムから『Funky Superfly 』。イタリアのレーベルだからこそのファンキーな中にあるcoolな感じ…James Brown を都会的にした感じ…と言うのか。1990年代にacid jazz 、Club系、という様なジャンルで私の音楽魂を鷲掴みにしました。猛暑もこのカッコ良さで吹っ飛ばせ…という感じですね。まだ夏は続きます。刺激的でエネルギッシュで楽しい夏になりますように…。Let’s enjoy the summer to the fullest !