私の趣味と言うのか大好きな事の一つとして愛車を走らせる、という大切な時間があります。ちょっとお恥ずかしい事に調子に乗ってスピードを出し過ぎて切符を切られてしまった事があり、それ以降は制限速度内で(当たり前でしょ、と叱られそうですが)車の走りを楽しみつつ、ハンドル操作に集中して自分だけの空間で気分転換する時間が凄く好きです。今日はそんな時に車の中でよく聴いているアルバムの中の一曲です。Herbie Hancock のアルバムMan-Child 。Herbie Hancock と言えばジャズマンとして活躍もされていますがやっぱりなんと言っても私にとってはファンク。きっとヘッド・ハンターズのアルバムの頃からジャズを軸としてファンクサウンドの模索は続けてきたのでしょうが、このMan-Child は最高峰に達しているのではないか、と思います。参加ミュージシャン達の名演奏にも痺れるとにかく無茶苦茶カッコいいアルバムです。こんなサウンドを聴きながら運転していたらアクセル全開にもなってしまいますが、それは我慢して…ドライブに出かけようと思います。その中からあなたへこの曲を贈ります。『Hang Up Your Hang Ups 』。なんだか嫌なこともこのノリで忘れさせてくれそうなサウンドです。春に向けてチャレンジ精神一杯で行きたいですね。いろんな可能性溢れるあなたの春に乾杯…。

今日も昨日に続いてSergio Mendes です。暖かさが日に日に増して春の風を感じてくるとちょっとお洒落感にも浸らせてくれて、でも夏の熱い陽射しを感じる程コテコテでないラテンが聴きたくなります。そんな気分になった時にはこのアルバム、Sergio Mendes & Brasil’66 のFool on the Hill は最高のサウンドです。欧米のポップスをアレンジしてリリースされたものですが、全てが見事なアレンジです。もともと私自身のピアノスタイルが音楽ジャンルに拘りがなく、自分が好きな曲は許される範囲内で自分スタイルを作っていく事が好きです。今回お届けするこの曲は思わず唸ってしまった…という感じです。皆さんも多分ご存知の名曲『Scarborough Fair 』、Paul Simon & Garfunkel の作品で切ない詞に美しいメロディの原曲が素晴らしいのは当然の事ながら、このヴァージョンはSergio Mendes が見事なまでにカッコ良く仕上げています。こういった音楽性こそ、研ぎ澄まされた感性と計算された音楽理論、感覚を磨いてずっと学び続けている賜物なのかもしれませんね。私も細々ながらも頑張ろうと思います。さあ、春の穏やかな陽を受けながらこのサウンドと一緒にあなたにも素敵な時間が流れますように…。

ぽかぽかと温かく穏やかな春を感じる日です。昨日の夜は夜空も綺麗でした。そんな時、ふっと聴き入ってしまう…そんな曲を今日はあなたへ贈ります。『Never Gonna Let You Go 』。色んなミュージシャンのヴァージョンがありますが、Sergio Mendes プロデュースのこのスタイル、私自身、オンタイムでは知らず、Sergio Mendes の関連で「こういったAOR も彼の音楽スタイルにあったんだ…」と知りました。ヴォーカルはJoe Pizzulo 、Leeza Miller が務めています。都会の夜を感じさせるサウンド。大好きな人、大切な恋人との素敵な時間を演出してくれます。いっそのこと、この曲と一緒に独り時間を思いっきりカッコ良く浸って過ごすのもあなたらしいかもしれません。何かに夢中になって一人集中している姿は何よりも誰よりも魅力的…。さあ、色んな事がスタートする春です。あなたらしく素敵な始まりになりますように…。

今日は私にとって物凄く影響を受けて色んな意味で自分の感情に語りかけてくれた作曲家の作品をお届けします。日向敏文さん。素晴らしい作曲家なのですが、ご自身の人間性が本当に出ていらっしゃる…と言うのか、もっともっと知られていても良い方なのです…。決して流される事なく自身の音楽性をずっと持ち続けて作品作りをしていらっしゃるのでしょう。彼のストーリーを感じる音楽表現、サウンドが大好きで、それは無駄のないシンプルな構成の中にエネルギーや感情を表現していると言えばいいのか…。人間の日常の中にある様々な生き様、哀しみも喜びも怒りも全てが入り混じった地球上のストーリーを音楽にしたような世界観です。高校生の頃からいつも聴きながら生きる力をもらい、今ではそんな大好きな曲を私の解釈で演奏させていただいています。聴いてくださっているお客様に私が感じた事と同じ想いが伝われば…と思いつつ。今回はその素晴らしい作品の中から『いたずら天使ーLittle Rascal 』をあなたへ贈ります。私自身、こんな素敵なPVが出ていたとは知りませんでした。穏やかな春の日差しを感じながら、あなたにも穏やかなひとときが訪れますように。

今日はジャズ界レジェンドの中のレジェンドのサウンドです。サックス奏者Wayne Shorter のアルバムの中から『Yes or No 』。コルトレーンと並ぶというか共通するスタイルの奏者ですが、Wayne Shorter はジャズマン独特の感覚的な曲作りの中に正統派と言うのか協和音と不協和音、メジャーコードとマイナーコード…というように相反する要素を組み合わせた不安と陽気が入り混じったムードを創り出す世界感が感動的です。このアルバムはJUJU という名盤ですが、ピアノはMcCoy TynerドラムはElvin Jones です。このMcCoy とJones の個性のぶつかり合いにWayne Shorter の流れるような超絶プレイ、とは言っても推し着せるわけでなく凄く刺激的なのにリラックスするような感じが凄く好きです。そしてこの『Yes or No 』はメンバー同士で会話しているようなセッションが私にとっては心地良く…アルバムの中で一番好きな曲です。そんなレジェンドWayne Shorter …まだまだアグレッシブに活躍されていたのに先日亡くなりました。天国でこちらの世界でやり残したライブをやり始めるのかな…なんて思いながら今日はこのカッコいい名演奏に浸ろうと思います。様々な名曲、名演奏を私達に残してくれてありがとう…。

本当に月日の経つのは速いものでついこの前新年…と思っていたら、もう2月も終わり明日からは3月です。まだ寒さはありますが暦の上では春がやってくる季節ですね。暖かい春がやって来るのを待つ楽しい時期ですが、、ちょっと心にぽっかりと穴があいたように切なくて寂しくなったりする時も人間ですからあります。この曲は、哀しい時にふっと聴きたくなる曲です。スターダストレビューの『木蓮の涙』。初めてこの曲を聴いた時、沢山たくさん悩んでいた学生の頃…とにかく涙が止まらなくて、、そして、大人になって大切な人を亡くした時にはこの切なすぎるサウンドを何回も聴きながらにどれだけ泣いた事か…。でも、それと同時に暖かく包んでくれる優しさのあるこの根本要さんのヴォーカルで、さあこれからも頑張ろうと勇気をもらった…。そんな素敵な曲です。今日はその素晴らしい曲をアコースティックヴァージョンでお届けします。ずっとずっと優しさを忘れない人間でいたい…と思います。あなたに穏やかな『時』が流れますように…。

ヘミングウェイの『日はまた昇る』。この本は大学生の頃に読んだ本ですが、久しぶりにまた読み出しました。なんというか…ヘミングウェイの表現するタッチ、世界観が好きで、、よく読んでいる小説家の一人です。本当に久しぶりにこの『日はまた昇る』を読んでいると将来の不安や自分なりの夢…と悩みながらも楽しく学生生活を過ごしていた頃の事を思い出します。今現在、理想通りになっていない事もたくさんありますが、、まあ日々私の本来の気質、自由人をなんだかんだと通して生きていられる状況は、幸せと思うべきかな…と感じます。そんな感じでこの本を読んでいてなんとなくこの曲を思い出し聴きたくなりました。Matt Bianco の『Lost In You 』。このバンドはFunk &Latin のカッコいいところをかけ合わせた、でもどこかミステリアスなお洒落感が素敵です。Mark Reilly 、Mark Fisher の二人がバンド中心的な存在ですが、さらに彼等を取り巻くメンバーの演奏にもしびれます。ミステリアスでクールなサウンドとスペインの熱くて明るい南国の陽を背景にした『日はまた昇る』なんだか素敵に似合ってしまいます。是非、あなたにもこの素敵さ伝えたくて、、、お届けします。お洒落なあなたにぴったりです…。素敵なひとときになりますように…。

今日はこのアルバムと一緒にちょっとドライブです。Pat Metheny のトリオアルバム『TRIO 99 >00 』。彼の創り出す作品の世界観が大好きで、様々な曲を聴きながら刺激を受けたり演奏する中での学びがあったり、時には精神的に癒やされたりと日々過ごしていますが、ジャズマンが演奏するスタンダードナンバーも彼の手にかかると『Pat Metheny 』と言う音の空間、洗練された音色と言うのか、彼の様々な音楽感がミックスされたアイディアと共にやってくるインプロヴィゼイションに魅せられてしまいます。とにかく理屈抜きにしてカッコいい…と呟くだけです。今日はその素晴らしいアルバムの中からこの曲を贈ります。Wayne Shorter 作曲の『Capricorn 』。ジャズの名曲をPat Metheny ギタートリオで…、至福のひとときです。穏やかな春の季節を待ちながら今夜はゆっくりとこの曲と一緒に過ごして下さいね。素敵時間が流れますように…。

まだしばらく寒い日が続きそうです。暖かい春がやって来るのを楽しみにしながら温かい部屋でこんな曲を聴きながら好きな事をして過ごす…これこそ私にとって仕事のない日、冬の楽しみのひとつです。外へアクティブに出かけるのも楽しい時間ですがゆっくり静かに長編小説を読みながら温かい飲み物を飲んだりして過ごしているとだんだん疲れた心も身体も穏やかになっていくような気がします。こんなちょっとした事に幸せを感じることに感謝しながら…この曲を今日はあなたへお届けします。ジャズヴァイヴのパイオニアMilt Jackson のアルバムからの一曲、『Good bye 』。このアルバムは正式にはMilt Jackson With Hubert Laws という形でリリースされていて、ジャズフルートのHubert Laws が大きな存在を放っています。Milt Jackson のアルバムのなかでは決して派手さのある作品ではありませんが聴くたびになんだかホッとさせてくれるメロウな響きが大好きです。どの曲もみんな素敵ですが、今回はアルバムタイトルにもなっているスタンダートナンバーの『Good bye 』をあなたへ贈ります。寒くて冷たい季節もあなたをそっと温めてくれます。心も身体も暖まりますように…。

最近は、集中して何かしたい時には深夜の時間が凄くはかどるので、、そしていろんなインスピレーションもふつふつと湧いてきたりして良かったり…という訳でけっこう夜更かししている日々です。只、ピアノの練習は我が家の住宅環境的に深夜は無理ですが…。そんな日々の中で、何気なくEvans のピアノを聴きたい気分になりました。彼のピアノは、特にトリオ、ソロでのピアノは全てが美しくて切ない、なんとも喩えようのない儚さで胸がいっぱいになります。今日あなたへお届けする曲はJohnny Mandel 作曲の『Seascape 』。J.Mandel の代表作と言えば映画『いそしぎ』の主題歌でもある『The Shadow Of Your Smile 』ですが、その彼の世界観とEvans から繰り広げられる深い海の底のような孤独感と美しさを感じるピアノのサウンドは静かな真夜中に聴いていると胸が熱くなってきます。こんな想いが発光するような演奏ができたら…と思いながらピアノに向かう日々です。Bill Evans Trio の『Seascape 』…あまり知られていない曲ですが、名曲であり名演奏です。寒い季節の夜、静かにこんなサウンドに包まれてみるのも幸せなひとときです。あなたに素敵な時間が流れますように…。