産まれた時から都会でバタバタと過ごしているせいか、10代の頃から自然の中に身を置くことが凄く好きです。特に海は私にとって一番素直な気持ちにさせてくれる心の故郷のような存在です。海…という存在はなんか神秘を感じるのです。宇宙があってその中に地球が浮かんでいて、その地球に海がある。地球に海があるのもある意味おどろきなのにその海に波がある。この波…というのも不思議で一日中眺めていても同じものはない、私達人間のように生き物だ…と感じてしまうのです。何か嫌なことや悲しいことがあったりしても海を眺めているとあまりの存在の大きさに、自分の悩みなんてどうでもよくなってしまいます。海が与えてくれるエネルギーは大きくて優しく、時には厳しく、とにかくいろんな事をリセットしてくれる…これは宇宙、そして地球からの贈り物かも、と思ったりします。そんなとりとめもない事を考えながら今日はあなたにこの曲をお届けします。Matt Quentin の『Waves 』。ネットで知ったアーティストですが、彼の創り出す独特のエレクトリックでお仕着せのないサウンドが、自然という生き物の存在感と同じ温度で寄り添ってくれます。さっきまで凄い勢いで雨が降っていましたが太陽が見えだしました。綺麗な夕陽になりそうです。あなたの今いる場所はいかがでしょうか。あなたにもこの夕陽のような穏やかな幸せ時間が訪れますように。

先程、雨が降ってきました。猛暑続きの空梅雨の中、ようやく紫陽花も生き生きして喜んでいるかな…なんて思っていたら通り雨のような感じで、すぐにやんでしまいさらに蒸し暑さが増したようです。今年の梅雨は厳しいです…。このままいくと梅雨が明けて夏本番になったらもっと厳しくなるのだろうか。。と夏がくる嬉しさと同時に不安も隠せませんね。地球上が温暖化しているようですが、ブラジルもきっと暑いでしょう。。Sergio Mendes のアルバムの中で私の最高に大好きな一枚の中からお届けです。このアルバムはFMを聴きながら運転している時に知り、むちゃくちゃカッコいい!と、感激してどうしてもすぐに欲しくてそのままタワレコに直行して買った、という思い出の一枚です。アルバムBOM TEMPO 、コンセプトキーワードはダンスミュージック、というスタイルで作られたそうです。カッコいい訳ですね。アルバムの曲全てがダンサブルでハイテンションに仕上がっていてとにかく聴いた全ての人をhappyにしてくれる…そんな作品です。蒸し暑さも夏を迎える楽しい準備の時、と思いつつ乗り切りたいですね。お届けの曲は『Maracatu 』、さあ今夜もこのhappy song で乾杯…!

まだ梅雨も明けていないのに異常な暑さ!です。こうも暑くては外に出かけるのも危険…ですがやっぱりワクワク気分の方が勝ってしまいアウトドアを楽しんでいらっしゃる方も沢山いるのでしょうね。くれぐれも気をつけて楽しい時間を過ごしてくださいね。その反対に、、いえ私はエアコンの効いた部屋でゆっくりします…という派の方もきっといらっしゃるはず、私がそちら派ですから笑。最近文庫本として出版されて初めて手に取った小説家でGabriel Garcia Marquez の百年の孤独の続きを読みふけって過ごすひととき…小さな幸せを感じます。。ラテンアメリカ文学ならではの背景や南米の国民性と言ったらいいのかそれを感じる不思議な世界観に吸い込まれて長編小説ですがあっという間に読んでしまいそうです。それと今日の曲の関連性は特にないのですが、、、こんな暑い日には読書の合間に夕陽を眺め冷たい飲み物を飲んで、そのバックに最高のサウンドです。Nicola Conte のアルバムUMOJA からの一曲『Arise 』。イタリアが誇るアーティストNicola Conte の名盤です。今夜は暑い七夕の夜になりますがこのカッコいいサウンドが気分だけでもスカッとさせてくれますよ。素敵な七夕の夜に乾杯…。

梅雨の合間の晴れやかな日です。とは言っても蒸し暑さは梅雨独特のキツさはあり、皆さんも熱中症にはくれぐれも気をつけてくださいね。コロナをきっかけに二拠点生活をし始めて仕事のない時は自然溢れる場所で過ごしているせいか本当に自然の流れ、地球の動きを実感します。特に海の存在はある意味不思議…、たとえば地球儀をながめているとわかる事、、陸地をひとつにつないでいるのが海、アジアだのアフリカだのアメリカだのをひとつにぐるりと取り囲んでいるのが海、海はひとつ…。自分がそんな自然の中にただなんという事もなく普通に存在しつつ過ごして、また都会に舞い戻ってその海を思い出したりしているのは物凄い感激的な喜びです。なんて事を思いながら今日はその海にやってきました。ドライブ中、とりとめもない事を考えながら運転に集中しているのも私にとって大切な時間です。今日はNils Jiptner のアルバムと一緒に。日本ではあまり知られていませんが10年程前タワーレコードのショップで知ってから私の好きなギタリストのひとりです。アルバムJAZZ Gems-The Best of Nils からTOTO でお馴染み『Georgy Porgy 』をあなたに贈ります。もともとTOTO の中でも好きな曲なのですがNilsのカヴァーもカッコいいです。楽しいことを楽しいこととしてそのまま全身で楽しむ…そんな夏はもうすぐです。さあ、前向きに梅雨も乗り切りたいですね。。頑張りましょう♪

7月になりました。梅雨入りが遅かったために只今梅雨真最中…といった感じですね。日本のこの時期は湿度が高くて蒸し暑い、空を眺めるとどんよりとした曇空、気分的にも参ってしまいそうです。そんな時こそ心地良い音楽でも聴きながら自分に機嫌をとってあげて過ごすのも大切な時間。今日はこの曲をあなたに贈ります。Cannonball Adderley のアルバム、Cannonball’s Bossa Nova からの一曲です。ブラジル人ピアニストSergio Mendes 率いるThe Bossa Rio Sextet of Brazil がバックを務めたBossa Nova アルバムです。所謂ジャズマンのCannonball らしいソロ展開の曲も入っていますが、今日は、全くストレートにテーマを演奏して、またそれが彼のニュアンスで吹くと美しさを感じてしまう、シンプルだけどそこから発展させていくアプローチ、心地良い夏の風も感じてしまう…そんな一曲『Corcovado 』のお届けです。そして、忘れてはならないのはバックのBrazil メンバー、淡々と伴奏をしているもののBossa Nova のリズム、グルーヴは、やはり彼等ならではの魅力です。Cannonball のソロとのインタープレイは、さりげなくも素晴らしい…。雨でちょっと気が滅入ったら、、、しばらくの間少し休憩。コーヒーでも飲みながらBossa のサウンドに浸ってみるのも楽しい気分転換ですよ。さあ、今月もあなたらしくいきいきと笑顔で過ごしてくださいね!

今日も蒸し暑い日です。夏になる前の日本ならではの季節ですね。この時期は、ひときわ飲み物が美味しく感じます。昼間よりは少し過ごしやすい夜、ワインを思いっきり冷やして飲む…なんていうささやかな贅沢を味わい、ささやかな幸せを噛み締めたりしています(我ながら単純な人間…とも思いつつ)。今日はそんな日が続く中、よく聴いているアルバムをあなたにもお届けします。ギタリストTal Farlow とPhilippe Petit のDuo の作品です。Tal の甘く優しい音色のギターで繰り広げる見事なソロとPhilippe の瑞々しい音色のソロ、そして歯切れの良いバッキング。お互いに寄り添い会話を楽しむかのような素晴らしい演奏です。今回はそのアルバムStandards Recital の中から『TENDERLY 』。美味しいワインと素敵な演奏でお洒落な夜…、あなたは誰と過ごすのでしょうか。恋人と、お友達と、或いは1人で静かに過ごすのもいいですね。Tal とPhilippe のサウンドに酔いながら乾杯…。

美輪明宏さんが「世界で一番偉いのはお金持ちでも大統領でもなく心の優しい人です」と仰っていたのをちょっと心が疲れてくると思い出します。そうですね…。心を優しくする、、ということはとても大きな心を持っていなければできなくて、そんな意味でも自分を持った強い人…でもあるのかもしれません。いつも私自身心掛けていることですが、いろんなことに追われて日々送っていると忘れてしまっている自分がいます。思いやりのある優しい心で生きていたいですね。今日の曲は、ラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ Pavane pour une infante defunte 』。もともとピアノ独奏曲として作曲されたようですが1910年にオーケストラ用にラヴェル自身で編曲しています。ピアノ独奏も素敵です。が、じっと静かに眼を閉じて聴いていると様々な楽器の繰り広げる優しく強い音色の素晴らしさ…これはオーケストラならではです。今回はカラヤン指揮のベルリンフィルの演奏。すーっと心に沁み入るようです。優しい人間でいるために、自分自身の心は強くありたい…と思います。梅雨が始まろうとしているこの時期、雨音と共に穏やかなひとときがあなたに訪れますように…。

う〜ん、素晴らしい!と唸ってしまう名演のお届けです。1986年12月に行われたスーパーギタリスト5人によるライヴです。ちょっと疲れた時にはこういった凄すぎる!とも言える演奏を聴くと、何というのかシャキッとした気分になります。まさに私にとっては喝をいれられた…という感じでしょうか。John Abercrombie 、John Scofield 、Larry Carlton 、Larry Coryell 、Tal Farlow そしてBass はJohn Patitucci 、Drums はBilly Hart という凄すぎるセッションライヴです。Tal は、一度引退をしていますが、なんと言ってもこのギターですから、、1968年に復帰して活動をはじめます。(そんな彼を音楽の世界に呼び戻すのに一役買ったのがJim Hallらしい。)このメンバーの中では一番年長者なのでTal を囲んでのスーパーライヴという感じがしますね。刺激的でありながら素晴らしいギタリスト達の個性も見え隠れするアプローチに魅了されつつ、さあ、私も彼等のエネルギーを頂きながら色々(笑)頑張ろう…と思いながら聴き惚れるひとときです。『Autumn Leaves 』。様々なミュージシャンが演奏していますが(私もよく演奏します)このスーパーライヴは是非必聴です。今宵は5人のスーパーギターアプローチに酔いしれてみてくださいね。蒸し暑い夜になりそうですが、エネルギッシュな名演と共に乾杯…!

ずっと夏のような暑さが続いています。梅雨入りももうすぐでしょうからその前の天候…この暑さもちょっと愛おしく味わっておこうかな…なんて思ったりもします。素敵なR & B を聴きながら大切な人と過ごす初夏の夜…素敵ですね。今日はそんなあなたにお届けです。Bruno Mars とAnderson Paak からなるアメリカのスーパーDUO 『An Evening with Silk Sonic 』のアルバムからの一曲。大好きな人と過ごす素敵な時間、大好きな人を大切に想いながら、是非聴き入ってくださいね。自分にとって大切な人に出逢えてその人と同じ時代を生きている…、なんか人との出逢いは神秘的ですね。『Leave The Door Open 』ちょっと懐かしさのあるメロディラインと甘いサウンドに酔いしれます。暑い初夏の夜、、さあ冷たく冷やしたワインで乾杯…。

片岡義男さんの書く小説やエッセイの世界観が好きで、今もよく読んでいるのですが、彼の本の中で知った素晴らしいギタリストです。レジェンド達に影響を与えたスーパーレジェンドとでも言ったら良いのでしょうか、ジャズギタリスト、TAL FARLOW のお届けです。1950 年代にもの凄い桁外れのテクニックとスピードのアプローチで数年間活躍してあっさりと第一線を退いた…というミュージシャンです。圧倒的なスイング感と超高速プレイで攻めているのですが押しつけのない美しい音色、聴き出したら取り憑かれてしまう程のハーモニクスでアドリブを紡いでいく旋律、もう彼の虜になってしまいます。TAL を聴きながら何を想い、何が見えているのか…片岡義男の小説の中では居心地良くTAL の音色と共に過ごす素敵な女性のストーリーが展開しています。そして…、なぜ絶頂にありながらTAL は1950年代末に引退したのか、、、それは、結婚を機に家族との時間を大切にするためだったそうです。本業が看板描きで、充分に生活していくことができたため、ミュージシャン業には何の未練もなかった…という事。カッコいいな〜と唸ってしまう。今日お届けは、アルバムTAL FARLOW Quartet の中から『Lover 』。ピアノではなく、2ndギターを入れてのquartet です。TAL は当然ですが他のメンバーの超高速プレイも圧巻…。生き様もプレイも更にルックスも笑、カッコ良すぎなTAL FARLOW に酔う私です…。