11月の半ばになり、街ではクリスマス色もちらほら…もう2025年も1ヶ月ちょっと、今年も色々な事があり、色々な人と出逢い、嬉しい事も悲しい事もあったな…とふと思い返しています。特に都会生活の中では、人に囲まれているのに感じる孤独感、いや、逆に人の中にいるから感じるのが孤独感なのかもしれない…という事を知りました。自然の中に身をおいて過ごしている時は不思議にも孤独を感じない、一見側から見れば様々な人に囲まれて生き生き過ごしているかのように見える、そんな自分の方が孤独感を感じる…矛盾しているように見えて実はそれが人間という生き物なのかもしれません。上手に自分をコントロールしながら生きていく術を身につける、、、都会に生きる人間の宿命ですね。小さな事でも自分が幸せを感じることを見つけながら、そして自分と向き合う穏やかなひとときを確保しながら、仕事、人間関係の中で生きていけたら…と思っています。これからどんどん冬に向けて寒くなっていく今の季節、暖かい部屋に帰って静かに過ごす、ああやっぱり家っていいな…とそんなことにも小さな幸福感を感じたりします。今日はDavid Sanborn の一曲をあなたにお届け。。。『Carly’s Song 』彼がCarly Simon に捧げた曲ですが彼ならではの甘く切ないアルトの響きが心をほっと解きほぐしてくれます。今年も頑張った自分を自分で褒めつつ、忙しい中にも穏やかな時間を作って心地良い晩秋を過ごしてくださいね。自分を1番愛して1番大切に思ってくれているのは…やっぱり自分です。自分を大切にね。風邪に気をつけて…。

Jamiroquai サウンドとして、このスタイルはあまり知られていませんが私のようにJamiroquai 好きな人間にとっては何気に有名な一曲です。特にこのMUSIC VIDEOではJay Kay がハーレーダビットソンのバイクに乗りアルメリアの奥地を走り抜けて行く、、、ああ、私もよくこういう事やってるな(私はスペインではなく日本ですが)…とちょっと嬉しくなったりします。車やバイク好きな人間は行き詰まったり、ふと現実から離れて気分をリフレッシュさせたかったりすると行きつく場所なのです。自然の中を走り抜けて上を向けば青い空しか見えない、何もない青い空しか見えない…都会で生きていると、そんな場所に時には身をおいて「無」になる時間も自分を取り戻す一つの手段です。さらに車好きの私は運転をするという行為自体が凄くリフレッシュタイムで、ハンドルを握りアクセルとブレーキに集中している時の脳内はまさに「無」…。Jamiroquai のこの『Blue Skies 』、曲も映像もとても好きな世界観です。そんな事を思いながら今は都会生活の中で聴いているとちょっと自然が恋しくセンチメンタルな気分になったりね…。さあ、今日は私からあなたにそんな素敵な曲『Blue Skies 』を贈ります。都会でも紅葉が綺麗な季節ですね。寒くなってきましたが冬の前の紅葉が美しいこの時期を楽しみながら暖かくして過ごしてくださいね。

今日はMichael Franks のアルバムからの一曲です。1999年にリリースされ、私が彼の事を知ったのもその頃で、とにかく都会的で最高にお洒落…というサウンドに取りつかれて聴き入っていました。実際にはもっと前から活躍していて不動の地位を確立しているミュージシャンで、私が知った2000年頃にはすでにsmooth jazz というジャンルを牽引してきた第一人者的な存在でもありました。このBarefoot on the Beach というアルバム、背景的には夏…というシチュエーションですが、この彼の世界観で囁くようにそして都会的に歌い上げるサウンドは季節外れのちょっと淋しげな海にも似合う。。。そして、淋しさ…というよりもお洒落な感覚に連れ出して自分を素敵に演出してくれる。あなたがもし独り時間が好きな私のような人であればきっと彼のサウンドに取りつかれます。こんなふうにちょっとした事で自分の機嫌をとりながら精神を安定させて生きていく…というのも大切かな、と思ったりしてね。。だんだん寒くなってきました。秋…というより冬が近い空気を感じますね。暖かい部屋で静かにゆっくりと過ごす楽しみもこれからの季節の醍醐味。さあ私は…次の仕事が入っていない日にちょっと車で海まで出かけてみようかな…と思います。そして着いたら海を眺めながら大好きなサウンドと一緒に過ごそう。その中のひとつをあなたに今日はお届けです。Michael Franks アルバムBarefoot on the Beach から『Every Time She Whispers 』。あなたにも穏やかな時間が訪れますように。

しばらく海での生活はおあずけ…の状況になりつつありますが、これもある意味、お仕事を頂けているという感謝すべき事であり、ありがたく過ごす日々です。実際に住んでいなくても、私にとっては第二の故郷のような場所であり、私の心の中と脳裏にはいつも「海」という場所があります。今日の曲は、昨年は今頃の時期、海を見つめながらずっと聴いていたアルバムSolo Improvisations for Expanded Piano からの一曲です。ピアニストLyle Mays がアルバムを通して究極の自己表現をした作品の一つなのではないか…と思う作品。ピアニストとしてだけでなく一表現者としての繊細な音の濃淡、そして演奏テクニック、吸い込まれるような間、音楽的に当然、引き込まれていってしまうほどの名盤ですが、それに加えて精神的な何かが私の心に働きかける音の世界。彼の美というものに対しての思いが詰まった音の世界。そこに彼の盟友、Pat Metheny の世界観も加えられ広がると…もう美しすぎる音の世界観に言葉無くして泣いている私がいます。Pat Metheny Group は彼がいなくては実現しない、或いはまた違う世界観のサウンドになっていたのではないか…と思ったりします。Lyle Mays が亡くなって5年、天才音楽家であり繊細で美意識の高い表現者であった彼の作品…たとえ過去の人になってもそのサウンドに虜になった私のような人間によってずっと語り継がれていきます。今日はそのアルバムの中から『Long Life 』、アルバム最後の曲ですが壮大かつ繊細なサウンドが人が去り静けさが戻った11月の海にとっても似合う。。。今月もあなたらしく過ごす事ができる11月になりますように。寒くなってきました。暖かくして過ごしてくださいね。

今日はJim Hall の名盤からの一曲です。アルバムCONCIERTO から『Concierto de Aranjuez 』。Jim Hall を中心に素晴らしいジャズマン達が一音一音、音を紡ぎながらの演奏…。本来の原曲、クラシックスタイルを壊すことなく洗練されたモダンジャズサウンドを作り上げています。私は10代の頃からですが、ふと、訳もなく淋しい気持ちになったりすることが時々あります。そんな時いつも「あゝ、でもだから私はこの曲の世界観に入る事ができて、それはとても大切な感覚なんだ…」と思い続けています。人はどんなに成功を手に入れても友達、仲間、恋人等に囲まれていてもやっぱり孤独な生き物なのではないのか…そして、何処かで淋しさという感覚を持って生きていることは大切なのではないか…。当たり前ですが、笑顔でhappyに過ごす…これは嬉しい事ですが、何処かでいつも「淋しさ」という世界観は大切に持ち続けていたいと思うのです。根暗…?そうとも言えるかもしれませんね。。。でも、そうしてひとりで色々な事を考えながら淋しいという気持ちを受け入れて生きていく…そしてそこから生まれる感性こそ私だけの宝物…そんなふうに思います。嬉しさも淋しさも音で伝えられるピアノ弾きでいたい…。今日もそんな思いでピアノに向かおうと思います。Jim Hall Sextet による深く洗練された音の粒から生まれるアランフェス協奏曲『Concierto de Aranjuez 』、哀しく淋しく、でも美しい…この素敵な名曲をJim Hall が見事にジャズという世界で表現した素晴らしいサウンドをあなたに贈ります。10月も残りわずか、風邪をひかないように暖かくして過ごしてくださいね。素敵なひとときになりますように。

今日は朝から雨が降っています。この季節の雨はいっそう冷たく感じます。こんな日は、日頃の色んな悩みとか哀しさとかが更に増すような気がします。そこにやらなくてはいけない事が追いかけてくるようにあったりすると、もう全方面から追い詰められているような感じ。。。まあ、そんな時は…もう深く考えるのを一旦やめにしてACIDなCLUB系のサウンドをずっと流して過ごしたりします。このgrooveが良い意味で私をお洒落なCLUBに連れ出してくれて気分を楽にしてくれたりします。本当にCLUBに行ってDJ の創り出すサウンドを楽しむのも好きですが(DJ として活躍している仕事仲間もいますし)私自身、夜が中心の仕事でなかなかそれも叶わない…そして、なんと言っても疲れている時は一人になりたかったりする…となるとその時の気分に合わせて選択したサウンドで家でこんなふうに過ごすのもちょっとした贅沢なひとときです。今日お届けの曲はイタリアのCLUB系で活躍するPaulo Fedreghini & Marco Bianchi のアルバムから『Stay in Mood 』。私的には音楽的理屈抜きでとにかくお洒落で格好良いgrooveが凄く好きなCLUB系JAZZですが、その中でも彼等は私の中では筆頭に上がります。さあ、今日は仕事に行くまでずっと彼等の曲と一緒に過ごそうかな…。寒くなってきました。風邪等ひかないように暖かくして過ごしてくださいね。あなたにとって静かで穏やかな時間が流れる素敵な日曜日になりますように…。

すっかり秋めいて寒くなってきました。いよいよ冬の準備の始まりですね。今の時期は何という理由もなく物寂しさ、物哀しさのような気持ちになる事がふっとあります。この秋という独特の空気感がそうさせるのか…。そんな思いの中でPat Metheny のギターを聴いていると(特に彼のギターソロアルバム)物哀しさの中にある美しさ優しさを感じます。それは決して身構える事なく私の心にスッと入ってくる…。彼のギターは、Pat Metheny Groupでの超高速ギターアプローチも最高ですが、もう一つの彼が拘って造り続けているバリトンギター一本での世界は、彼のギターの音の豊かさ、当たり前ですが、彼の演奏の見事さ…派手さではなく響きで伝える音の世界…本当に心が洗われて、静かに夜のひとときを過ごす時にいつも一緒にいてほしいサウンドです。時間が経つのも忘れて聴き入っているうちに、物哀しさではなく暖かいぬくもりや優しさに包まれた空気の中にいる事に気づきます。色んな悩みも、切ない思いも只静かに受け入れて聞いてくれて、そして語りかけてくれる柔らかく優しい言葉のようです。この季節、美しいけれどちょっと切ない秋というのは…Pat Metheny のギターは私にとって更に極上のサウンドになるのです。今日はアルバムタイトルにもなっている『One Quiet Night 』この曲をあなたに贈ります。素敵なひとときになりますように…。風邪には気をつけてね。

父が病気で亡くなってから時間ができるとお墓に行きます。そこには祖父祖母も眠っていて、日頃の感謝や、まだ受け入れきれない亡くなった父に会いに等、様々な思いで自然に私の足は出向いています。でも、なんだか行く度に心は穏やかになり、やはりご先祖さまや父が力を与えてくれているのかな…。そして、、、そのお墓にずっと住んでいる野良猫が何匹かいます。地域の人にも可愛がってもらっているようで痩せ細っていないのでちょっと安心。私も何かいつも彼等が食べるフードを持って行っていますが。。。先日、お墓の掃除をし終わりお線香をあげていたらいつものように猫ちゃん達がやってきました。するとその横から2、3歳の子供を連れた母子がいつのまにかいて子供が「あー、猫だ〜恐いい〜」と言い出し、親は「触らないで…、さあもう行くよ…」そんな会話を。瞬間的に猫ちゃんの目が寂しげに映り、たまらなくなりました。思いきり猫ちゃんに「こっちにおいで。美味しいもの持ってきたよ…」と話しかけると安心した目が本当に愛おしい。その子供と母親に「猫ちゃんの方があなた達を怖がっているんです。この子は何もあなた達に攻撃的な事してませんよね」と思わず言いたい気持ちをグッと抑えるのが必死でその場はやり過ごしました。動物に対して優しく接する事ができない人は私は好きではありません。人間は裏切ったり、身勝手に私利私欲に走ったり、嘘をついたり、私を含めて汚さを持った生き物で、ある意味罪を背負い生きている生命体、、動物は人間と違ってピュアな生き物なのです。動物は裏切らない…。そして動物にも感情があるのです。今日お届けの『Shining Boy & Little Randy 』は『星になった少年』という映画で音楽担当の坂本龍一による作品の一つです。この映画は少年の哲夢とアジアゾウRandy のストーリーですが哲夢はバイク事故で亡くなります。彼のお葬式の時に参列はしなかったもののゾウのRandy の目には涙が溢れていた…。哲夢とRandy のつながった思い…。そう…、ゾウもネコも感情はあるのです。先程のお母さん、あの精神でお子さんをこれから育てていかれるのか…と思うと寂しく残念に思います。動物という生き物の存在を軽視している人はこの映画を観てどんな感情を持たれるのか…。動物を守る大きな行動は私の力では到底できませんが、私なりに自分でできるアクションは起こしていきたいと思っています。『Shining Boy & Little Randy 』、私自身ピアノソロのお仕事でよく演奏させていただいている大好きな曲の一つ。映画のストーリーの素晴らしさと教授らしいサウンド作り…日本映画として誇らしく思う、素晴らしい作品と思います。人にも動物にも優しい気持ちでいられる生き方をしたい…。そんなふうに思う日々です。優しいあなたにこの思い、届きますように…。

最近はなんだかバタバタとした日々です(私だけの話で恐縮ですが)。あれもこれもとやる事が押し迫って少し頭が混乱気味…。こんな時こそ、ACID系CLUB JAZZを流しながらあまり色んな事を深く考えず過ごすのも良い気分転換。。。そして車を運転しながらそんな自分時間を過ごす…ちょっとした事ですが、これが私の疲れた時の現実逃避タイムです。今日はそんな時によく聴いている一曲をお届けします。イタリアのCLUBシーンで人気のレーベルSchemaからリリースされているPaolo Fedreghini & Marco Bianchi のアルバムから『Onda Espumante 』。この曲はCLUB色よりもピアニストMarco Bianchi のピアノアプローチを楽しむLatin & Jazz 色がお洒落なサウンドです。自分の心をちょっと修正できるサウンド…やはり音楽の力は素晴らしいですね。秋の色も濃くなってきました。紅葉の準備が自然の中では着々と進んでいるのか…と思うと、日常の色んな悩みもちっぽけなものに思えたりします。夜空をゆっくり眺めるのも最高の季節、風邪には気をつけて冬を迎える前のこの素敵な「秋」という時期を楽しんで過ごしてくださいね。そしてそこには音楽も一緒…。あなたにとって穏やかでお洒落なひとときが訪れますように。

Gary Burton のアルバムDreams So Real 、素晴らしい作品です。1975年にレコーディングされ、語り継がれている名盤ですが私は最近まで知らず、コロナ禍で仕事もできず家にこもっていた時たまたまPat Metheny 好きの私はその繋がりで知りました。Gary Burton の演奏はどの作品を聴いても(ライブ収録作品も)本当に丁寧、というか、クラシック奏者並みの細やかで決してノリで演奏しない(してるのかもしれませんがそう感じない位の正確さ)きっと性格もきちんとした繊細な人なんだろう…と思います。彼のソロアプローチにおいても物凄い急速アプローチ等、すごい事をやっているのに全くブレがなく、とにかく速いフレーズであろうが全てにきっちりした演奏はいかに彼が偉大なるVibraphone 奏者であるか…。このアルバムは、Pat Metheny がまだ若き頃、自らBurton に売り込んでバンドメンバーに起用された作品という事です。その後のアルバムも彼が(Metheny )起用されているでこの頃のBurton の作品はPat Metheny の若き頃の演奏も聴く事ができます。最近、家で静かに過ごしている時(やはりこの気持ちのいい季節、こんな時間が贅沢にとれてちょっぴり幸せ感…)このアルバムをずっと繰り返し聴いています。疲れた心に沁み込んでいくようなこの名盤の中から今日はあなたにこの曲を贈ります。『Intermission Music 』…。この曲と一緒に穏やかなひとときがあなたにやってきますように…。