今日はRickie Lee Jones の曲をお届けします。Rickie Lee Jones は私が高校生だった頃、ずっと年上の憧れの男性から教えてもらったシンガーソングライターです。その男性とは私が一方的に好きなだけでしたので、特に何もなく終わってしまった切ない恋…ではありますが、はっきり言ってこのRickie Lee Jones の良さを当時の私は若すぎて理解できなかった。特にこのピアノとストリングスをバックにシンプルに歌い上げる『Rainbow Sleeves 』という曲は全然良いとは思わなかった。ただ、好きな人がいつも聴いていて車に乗るといつもかけていて、少しでもその人の心に近づきたくて聴いていた…そんな感じだったのです…。最近なんとなく思い出して聴いてみるとこんなに美しくも切なく私の心に突き刺さるような曲だったんだ…と昔の自分の聴く感性の未熟さを思い知ります。そして、自分がこの曲を理解できる大人になったのかな…とも思ったりもします。大人になる、という事はこういう事なのかもしれません。子供の頃嫌いだった食べ物の美味しさがわかるようになって大人になったら大好きになったものもいっぱいありますしね。自分の色んな意味での成長と共に世界が広がっていく素敵さは大人になっていくことの醍醐味の一つです。そのかわり…と言ってはなんですが、子供の頃の破天荒な発想や行動等はグッと抑えて、そしてそのうちにつまんない大人になってしまっている自分にもちょっと気づいたりします。久しぶりに聴く彼女の歌声は、今大人になった私にやっとここまできたね、と笑顔で語りかけてくれているような優しさがあります。ちなみに、この曲はTom Waits というシンガーソングライターで、かつて恋人だったRickie に彼が送った曲です。彼女の歌声は私の心に色んな思いと共に染み込んでくる情熱的な美しさと切なさがあります。名曲です。今夜はRickie の歌声と共に夏の夜空を眺めながらゆっくり過ごしてみるのも素敵時間です。楽しい夏になりますように…。