人生…一番の大きな宝物を探すためにあるのかもしれない

カズオ・イシグロ氏の短編集の中のストーリーで「でもね、人生って、誰か一人を愛することよりずっと大きいんだと思う。」とある魅力的な女性が若いサックス奏者に話をするシーンがあります。今現在、付き合いだしたばかりのラブラブカップルや新婚の人達からは何言ってるの…なんて言われそうですが、確かに人生というのは人を愛する事も大切であり、愛する人との出会いも素敵なこと。ただ、それも人生の出来事においての一つの場面或いは時期であり、もっと大きく考えたら自分という人物と向き合い行動するエネルギーとの対話、時には勝負する時期…というのもあるのではないか、とも思います。人生において一番大切なもの、人、出来事…。自分の人生の中で大切なのは何か…。最後に「宝物」と自分に言えるものは何なのか…。でも結局、死ぬ直前まで迷い続けるのかなぁと思ったりもします。そしてその時になってもわからないかもしれません。人生はほんとうに大きなものなのか…。わからないまま過ごす私…。今日の曲は、Lyle Mays のアルバムClose to Home からの一曲。Lyle Mays の曲、彼の音楽の世界観は技巧に満ち溢れたサウンドの中で決してお仕着せのない美しい旋律、彼のピアノの音色、全てが一つのストーリーです。カズオ・イシグロ氏の夜想曲を久しぶりに読み、ふとLyle の哀しすぎる寂しすぎるこの美しい曲を思いました。美しすぎる旋律、でも寂しくもあり、時には優しく包み込んで前向きな気持ちにもしてくれる曲です。アルバムタイトルにもなっている『Close to Home 』。穏やかなひとときになりますように。

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