今日は終戦記念日です。犠牲になった方々を思い、只の歴史としてでなく、その時代背景の中で生き抜いた方達へのリスペクト、感謝、色んな気持ちを込めて今現在に生きている私は、祈りを捧げます。Caccini のAve Maria 、この曲はSchubert のAve Maria 、Gounod のAve Maria と並んで三大Ave Maria の一つと言われていますが、美しすぎる程の旋律がたまらなく、私自身泣きたい位辛い時1人ピアノに向かい、仕事としてでなく1人きりで弾いているととても大きな力が私を慰めてくれているような気持ちになる曲です。Slava のカウンターテナーが美しいAve Maria が最も有名ですが、私はこのエヴァ・イジコフスカというソプラノが一番好きです。彼女はポーランドで活躍されているソプラノ歌手ですが祈りを音楽にしたような歌声が私の心に響きます。終戦の日、、、亡くなった方々、戦争の荒んだ思い…私達は語り継がれる話を聞いたり調べたりすることしかできませんが、その方々が経験された辛さや虚しさは、日本人として、人間として、この先も語り継がれていかなければならない大切な事であると思います。そして天国にいる犠牲者の方々へ…。現在に生きる私はあなた達の事をずっと思っています。そちらの世界でどうぞ安らかにお過ごし下さい…。このAve Maria と共に捧げます。終戦の日に、思いを込めて…。

毎年この時期になるとお盆で、日本人としてお墓参りに出かけたりご先祖様に手を合わせたり…とても大切なことであり自分の心のためにも素晴らしい習わしであると思っています。それと同時に私は、太平洋戦争で我々のために亡くなった方々の事を思います。1945年8月14日に日本政府がポツダム宣言を受諾し翌日15日に終戦を国民に伝えています。教育の中で語り継がれている内容も大切ですが、もっとこの太平洋戦争においての事は今の時代だからこそ突き詰めて知り、犠牲になった方々の事を思い、忘れてはいけないのではないか…それが今私達が幸せに生きていることの証であるのではないか。このMichael Jackson の『Heal The World 』私はこの曲を聴く度に今一度優しくいること…の大切さを考えます。この曲は数えきれないほどの多くの人の心を救い、これからも救い続けることと思いますが、私もその中の1人、、、何もできない非力な自分に落ち込んだり、今の幸せを当たり前と思っている自分に優しくでも強く「誰しもがもう少しだけ人を愛せるだけで、世界は全く違う景色になるんだ」と語りかけてくれます。そうですね。人に対して優しい人間でいたい…。そして優しいだけでなく強い人間になりたいと思います。戦争で犠牲になった方々のおかげで今の私がここにいられるのかもしれない…そう思うとやはり感謝しかありませんね。ご先祖様と戦争犠牲者の方々、そっと手を合わせる今の時期です。。。

お盆休みで人によっては9連休の方や、会社もあるとか…。今はまさに日本ではサマーヴァカンスのピーク時なのでしょう。となると、やはりどこに移動しても人、車…という混雑は避けられないわけで、これもまあヴァカンスの楽しみのひとつ、位に捉えて是非、事故等には気をつけて夏をenjoy!してくださいね。とはいえ、車に乗っていて渋滞、、、というのは本当に気分も滅入るしイライラも積もります。時には恋人同士でも口喧嘩が始まってしまったり…とかね。そんな時こそ音楽というものは素晴らしい存在でいてくれます。心地良いサウンドで爽やかな気分になってスッキリしたり、車内で最悪の空気感が流れ始めたカップルにも笑みが溢れたり…、やっぱり音楽というものは偉大なる力を持っていますね。今日はLarry Carlton のアルバムDeep Into it から『Morning Magic 』という曲をお届けします。Larry Carlton らしいサウンドが集合したアルバムで彼の優しさが溢れるギターサウンド、ギターアプローチで、良い意味で主張しすぎない(当然演奏クオリティは最高なことをやっているのですが)、、、これが物凄く心地良い。彼の演奏スタイルも何も足さず何も引かず…とはこの事…と思うギタリストです。渋滞のストレスにはLarry Carlton のギター…です。あなたの車内にもきっと爽やかな風が吹きますよ、そして笑顔も一緒に。。。事故と熱中症にはくれぐれも気をつけて素敵なヴァカンスを過ごしてくださいね。あなたにとって笑顔溢れる最高な夏のひとときになる事を願っています。Have a great summer vacation !

昨夜の空は雲に覆われて満月も天の川も観られませんでした。ちょっぴり残念…そして今日は雨模様、暑い暑いと言いながらもやはり太陽が与えてくれる輝きとそこから生まれるエネルギーは素晴らしいものだな…とあらためて感じます。日々日常生きていると色んな事があり、それはいいことばかりなわけでなく落ち込んだり悲しくなったり、自分らしさってなんだろう、自分はどこに向かっているんだろう、、、と頑張っている意味がよくわからなくなったり…。まあ、そうやって悩む事ができる事自体恵まれた環境にいる事はわかっていながらも行き場のない気持ち…。この曲は心の奥底に響いて、理屈抜きに好き…。初めて耳にした時、、、ん?このヴォーカル、Sting じゃない?と私の想像はドンピシャで、オリジナルは彼の曲ですがトランペッターのChris Botti がアルバムWhen I Fall in Love の中の一曲に取り入れてSting がフランス語で歌っています。Sting の歌声とChris Botti のトランペットの音色のこの物悲しさがたまらなく好き。時にはこんなふうに自分と向き合う時間も大人として格好良くなるための大切なひとときかもしれません。『La Belle Dame Sans Regrets 』。。。切なくて、ちょっと寂しくて、でもお洒落な…そんな素敵な一曲を夏の午後、あなたに贈ります。

今夜は8月の満月「スタージョンmoon」と呼ばれる月が見られる日です。夜空を眺めるのは気持ちも落ち着いて穏やかな自分に戻る大切な時間です。特に今の夏の時期は日が落ちても気温が下がらず、夜は長く、そしてなんと言っても暗くなると天の川が見えます。たとえ都会に住んでいても雲のないお天気の良い夜は気持ちのいい夜風と共に空を眺めていると少しくらいの悩みなんて忘れてしまいます。ただ、今夜は、このスタージョンmoonが登るために月明かりが夜空を照らして(雲のないお天気だったら…)天の川を見つけるのはちょっと難しいかもしれませんが…。でも、今夜は天の川ではなく、このスタージョンmoonが日没と共にきっと美しい光を見せてくれます。月…と言うと色んな曲が一緒に聴きたい曲で私の中に浮かんできます。その中の一曲を是非あなたにも…。渡辺香津美さんのアルバムDOGATANA から『Nuevo Espresso 』。全体的にアコースティックギターを全面的にフューチャーしたアルバムで、彼の作品の中ではエレキギターにある派手さは決してないものの、彼らしさが全体に出ているアコースティックだからこそわかるギターテクニック、繊細な音色、心の動き…渡辺香津美のアルバムの中では私の一番好きな作品です。その中から今日はビブラフォン奏者のMike Mainieri とのDuo の一曲。今夜は、スタージョンmoonの美しさと一緒にこの素敵なギターとビブラフォンの世界に聴きいってみてくださいね。素敵な夏の夜になりますように・・・

今日8月6日は広島原爆の日。様々な思いをされて生き抜いた方のお話を聞く度に涙が止まらない(こんな表現自体安易すぎて不適切な事承知の上で)思いです。私自身、小学校の時に戦争の出来事を歴史の一つとして学び、衝撃的すぎて、でも日本では特に小学校教育の中ではあまりにもさらりと授業が過ぎていく事に違和感を覚えた記憶があります。今、大人になり自分の気の済むまで調べたりする事ができる環境で、やはり思うことは、、この時代自体があまりにおかしすぎる…。確かに誰が悪い、という答えは出せるのか…そこに行きつきます。とは言っても広島においての犠牲者は全く一般の人々であり、普通に生活をしている中で一瞬にして人生は暗転。亡くなった家族や仲間、友達、ずっと会いたいと思い続けて今も頑張っていらっしゃる方々のお話を聞いていると、今の時代に甘えて生活をしている自分が恥ずかしくなります。やはりいつの時代になっても日本人として戦争の話、犠牲になった方々への思い、、は忘れてはならない事と思います。犠牲になられた方々がいるから自分が今ここにいられるのかもしれない…。そんな事を考えながら日々感謝の気持ちを忘れずに生きていきたいものです。山崎まさよし『One more time,One more chance 』この曲は私にとって色んな思いのある曲。。。。大切な人を思いながら、また会いたい…と思う人を思いながら、、、優しい気持ちで聴いてくださいね。戦争で犠牲になった方々、どうぞ天国では安らかに…。

もう7月も終わりに近づき夏真っ只中です。暑い日々が続いていますが、そうは言ってもやっぱり太陽が光り輝くこの季節は海に向けてドライブしたくなります。本来、家大好き人間でインドアな私ですが車の運転は全く別物で、車大好き、運転大好き…街中の渋滞を抜けて海に向かってドライブを楽しみたい欲望にかられます。久しぶりに仕事が入っていない今度のオフ日には海に向けて車を走らせようかな、、と思っています。そしてそんな時、車の運転を楽しむ時に必ず…と言っていい程一緒に過ごすサウンドが何曲かあり、その中の一曲を今日はあなたに贈ります。Jamiroquai 、私にとって音楽的な影響だけでなく様々な方向からの憧れでもあり、ずっと聴き続けているイギリスのバンドです。今回はその数多くの作品の中から『Stillness in Time 』。彼等の初期の作品で、リードヴォーカルのJay Kay とキーボード奏者のToby Smith (この2人によるJamiroquai サウンドが私は特に好きです)によって書かれた作品です。さあ、Jamiroquai と一緒に久しぶりに海に向けて車と過ごす時間、、、ちょっとした楽しみです。あなたにも素敵な夏時間が訪れますように。Jamiroquai の『Stillness in Time 』を聴きながらちょっとした夏のお洒落時間…なんて気取って過ごすのも楽しいひととき。。。是非、素敵なあなたにも…。

今日は日本が誇るラテンジャズのレジェンド松岡直也サウンドのお届けです。彼のサウンドは分野に分ければラテンジャズという事になりますが、私的にはどこにも属さない『松岡直也サウンド』ではないか…と思います。それ位、聴けば直ぐに松岡直也ラテンジャズとわかる個性溢れるサウンドの展開が素晴らしく、ピアニストとしてのテクニックもさることながら作曲、アレンジに於いて日本が誇る名アーティストです。私は高校生の頃に知り、彼をはじめ彼のグループのミュージシャン達の名演奏に衝撃的な程打ちのめされ、日本のスタジオミュージシャンのクオリティの高さに感動し、憧れ、、、そして現在に至ってます。松岡直也さんは2014年に病気で亡くなられてしまいましたが、彼の残されたアルバム、そしてなんと言っても音楽スタイルはずっと語り継がれていく事と思います。今日は彼の名アルバムLong for The East から『The End of The Way 』をあなたに贈ります。このアルバムは夏のちょっと切ないメランコリック的な響が凄く素敵です。参加ミュージシャン達はいうまでもない、私の世代にとっては大先生というスタジオミュージシャンの面々です。日々頑張っていると様々な事がありますが疲れた身体と心、時には自分で自分を優しく甘えさせてあげるのもいいことですね。そこに素敵な音楽があればさらに幸せ…。夏の夕暮れから夜になるちょっと曖昧なひととき、松岡直也サウンドと一緒に夕陽に乾杯…。

今日も暑さは半端なく、車を運転している中エアコンを効かせていても暑い!本当に気をつけて水分補給をしていないと危険な状況ですね。熱中症にはくれぐれも気をつけてくださいね。さあ、そんな暑い夏こそ熱いジャズサウンドは最高です。今日は、Pat Metheny Group のアルバムStill Life からのお届けです。このアルバムはPMG の代表作の一つとして有名ですが(グラミー賞のジャズ部門においてBest Jazz Fusion Performance,Vocal or Instrumental を受賞です)私的には最高傑作であると思います。今回はその中から『Third Wind 』、もう素晴らしい、、、としか言いようがないというのか…物凄いパッセージで進んでいくメンバー達のテクニックは言うまでもないのですがPMG の創り出すストーリー、Metheny とMaysによって出来上がった旋律に様々な色付けをされて展開されていくストーリーは感動的です。怒涛の演奏でありながら魂に語りかけるようなサウンド。。。暑い夏に熱いジャズサウンド、この組み合わせは私にとって夏を乗り切る一つのスタイルであり、また楽しみでもあります。車を運転している時に聴くのも最高なひとときですが、やはり自分の部屋で好きな飲み物と一緒にとことんサウンドに集中して聴き入る…そんな夏時間が好きです。あなたにも是非、こんな素敵なひとときを…。

暑さが日毎に増す夏本番がやってきました。花火大会も開催されはじめ、色んな夏の楽しみ方を皆んなされている事でしょう。私は毎年、こうして夏本番になってくると一人静かに夜空を眺めながら熱いジャズサウンドが聴きたくなります。何か好きな飲み物も一緒にね。私の中では、ああもうそんな夏の季節がやってきたな…という感じです。夏の夜空が最高に似合う私の好きなジャズの中からの一曲を今日はあなたにお届けします。ジャズピアニストHorace Silver の傑作の一枚とも言われているアルバムThe Cape Verdean Blues から『The African Queen 』。アフリカ民謡からヒントを得て作曲されたとのこと。エキゾチックな旋律をfunkyかつjazz スタイルに素晴らしいアレンジするレジェンドで(とにかくカッコいいのです)今の時代のラテンとジャズの融合で繰り広げられているACID系CLUBミュージックが好きな方ならきっと虜になるジャズピアニストです。夏祭りにお出かけしたり花火大会に行ったりも楽しいひとときですが、一人静かに音量をマックスにして聴き入っていると、この格好良さと迫力で気分もスカッとして夏の夜空を独り占め…そんな気分になります。メンバーのWoody Shaw のトランペット、、太い音色なのにfunkyな格好良さがあり、それに応じるようにJoe Henderson のテナーが冴えてます。そしてなんといってもHorace Silver のピアノ、Bob Cranshaw のベース、Roger Humphries のドラムが創り上げるリズム&ビート、これぞHorace Silver のモードジャズの世界でありgroove…。傑作と言われるのも当然な一枚です。今夜は是非、あなたも真夏の夜とHorace Silver の世界に浸ってみてくださいね。熱いサウンドと共に素敵な夜のひとときになりますように…。