今日は雨です。春に向かっての恵みの雨ですね。でもやっぱり雨の日はちょっと切ない気持ちになったりもします。ふっとこの曲を聴きたくなりました。『La Belle Dame Sans Regret 』。Sting がアルゼンチン出身のギタリストDominic Miller と共に作った曲です。日本語に訳すと「美女は後悔などしない」となんとも素敵と言うのか粋な女性をイメージする切なく、でも甘い、今日のような雨に似合う曲です。いろんなヴァージョンがありますが、今日は私の一番好きなスタイルをお届けします。トランペッターのChris Botti のアルバムヴァージョン、歌はSting 、ギターはDominic Miller 。イギリス人のSting がフランス語で切なく歌っていて思わず聴き入ってしまいます。Chris のトランペットの音色が大好きですが、ここでも彼の音色の美しさは際立っています。雨音を聞きながらこんなサウンドに浸るのも素敵な時間です。静かで穏やかなひとときになりますように…。

だんだんと温かくなり春の訪れを感じると同時に厚いコートを脱いでふらりと出かけよう、と思わせてくれます。心もときめいてちょっと優しい気持ちになれたり…やっぱり春は前向きにそして陽気にもさせてくれる季節ですね。今日は、そんな春に似合う曲をあなたへ贈ります。イギリス出身のエレクトロポップDuo 、HONNE の『I’M BLESSED 』。コロナ禍で様々な自粛制限がかかり演奏活動どころか大切な人にもなかなか会う事が出来ないという思いを経験してリリースされた彼等の想いが沢山入った作品です。私自身、コロナの影響で演奏活動に制限がかかり、お客様の前でピアノを弾く事ができるありがたさ、幸せ感をあらためて感じ、そんな事も含めて今までの自分の演奏スタイルを見つめ直してみたり、ピアノ一音一音の音色をもっともっと拘って…それが聴いて頂いているお客様へお伝えできる感謝の想い…と考えるようになりました。仕事ができない空白の時期ではありましたが、ある意味いろんな事を教えられたコロナ禍でした。この曲は、「僕は恵まれている。愛に包まれて幸せを感じている。落ち込む事があっても、もっと強くなれるならいい…」と歌うHONNE の優しい二人らしい歌詞です。優しさいっぱいの想いを込めてあなたへこの曲をお届けします。素敵な春になりますように…。

私の趣味と言うのか大好きな事の一つとして愛車を走らせる、という大切な時間があります。ちょっとお恥ずかしい事に調子に乗ってスピードを出し過ぎて切符を切られてしまった事があり、それ以降は制限速度内で(当たり前でしょ、と叱られそうですが)車の走りを楽しみつつ、ハンドル操作に集中して自分だけの空間で気分転換する時間が凄く好きです。今日はそんな時に車の中でよく聴いているアルバムの中の一曲です。Herbie Hancock のアルバムMan-Child 。Herbie Hancock と言えばジャズマンとして活躍もされていますがやっぱりなんと言っても私にとってはファンク。きっとヘッド・ハンターズのアルバムの頃からジャズを軸としてファンクサウンドの模索は続けてきたのでしょうが、このMan-Child は最高峰に達しているのではないか、と思います。参加ミュージシャン達の名演奏にも痺れるとにかく無茶苦茶カッコいいアルバムです。こんなサウンドを聴きながら運転していたらアクセル全開にもなってしまいますが、それは我慢して…ドライブに出かけようと思います。その中からあなたへこの曲を贈ります。『Hang Up Your Hang Ups 』。なんだか嫌なこともこのノリで忘れさせてくれそうなサウンドです。春に向けてチャレンジ精神一杯で行きたいですね。いろんな可能性溢れるあなたの春に乾杯…。

今日も昨日に続いてSergio Mendes です。暖かさが日に日に増して春の風を感じてくるとちょっとお洒落感にも浸らせてくれて、でも夏の熱い陽射しを感じる程コテコテでないラテンが聴きたくなります。そんな気分になった時にはこのアルバム、Sergio Mendes & Brasil’66 のFool on the Hill は最高のサウンドです。欧米のポップスをアレンジしてリリースされたものですが、全てが見事なアレンジです。もともと私自身のピアノスタイルが音楽ジャンルに拘りがなく、自分が好きな曲は許される範囲内で自分スタイルを作っていく事が好きです。今回お届けするこの曲は思わず唸ってしまった…という感じです。皆さんも多分ご存知の名曲『Scarborough Fair 』、Paul Simon & Garfunkel の作品で切ない詞に美しいメロディの原曲が素晴らしいのは当然の事ながら、このヴァージョンはSergio Mendes が見事なまでにカッコ良く仕上げています。こういった音楽性こそ、研ぎ澄まされた感性と計算された音楽理論、感覚を磨いてずっと学び続けている賜物なのかもしれませんね。私も細々ながらも頑張ろうと思います。さあ、春の穏やかな陽を受けながらこのサウンドと一緒にあなたにも素敵な時間が流れますように…。

ぽかぽかと温かく穏やかな春を感じる日です。昨日の夜は夜空も綺麗でした。そんな時、ふっと聴き入ってしまう…そんな曲を今日はあなたへ贈ります。『Never Gonna Let You Go 』。色んなミュージシャンのヴァージョンがありますが、Sergio Mendes プロデュースのこのスタイル、私自身、オンタイムでは知らず、Sergio Mendes の関連で「こういったAOR も彼の音楽スタイルにあったんだ…」と知りました。ヴォーカルはJoe Pizzulo 、Leeza Miller が務めています。都会の夜を感じさせるサウンド。大好きな人、大切な恋人との素敵な時間を演出してくれます。いっそのこと、この曲と一緒に独り時間を思いっきりカッコ良く浸って過ごすのもあなたらしいかもしれません。何かに夢中になって一人集中している姿は何よりも誰よりも魅力的…。さあ、色んな事がスタートする春です。あなたらしく素敵な始まりになりますように…。

今日は私にとって物凄く影響を受けて色んな意味で自分の感情に語りかけてくれた作曲家の作品をお届けします。日向敏文さん。素晴らしい作曲家なのですが、ご自身の人間性が本当に出ていらっしゃる…と言うのか、もっともっと知られていても良い方なのです…。決して流される事なく自身の音楽性をずっと持ち続けて作品作りをしていらっしゃるのでしょう。彼のストーリーを感じる音楽表現、サウンドが大好きで、それは無駄のないシンプルな構成の中にエネルギーや感情を表現していると言えばいいのか…。人間の日常の中にある様々な生き様、哀しみも喜びも怒りも全てが入り混じった地球上のストーリーを音楽にしたような世界観です。高校生の頃からいつも聴きながら生きる力をもらい、今ではそんな大好きな曲を私の解釈で演奏させていただいています。聴いてくださっているお客様に私が感じた事と同じ想いが伝われば…と思いつつ。今回はその素晴らしい作品の中から『いたずら天使ーLittle Rascal 』をあなたへ贈ります。私自身、こんな素敵なPVが出ていたとは知りませんでした。穏やかな春の日差しを感じながら、あなたにも穏やかなひとときが訪れますように。

今日はジャズ界レジェンドの中のレジェンドのサウンドです。サックス奏者Wayne Shorter のアルバムの中から『Yes or No 』。コルトレーンと並ぶというか共通するスタイルの奏者ですが、Wayne Shorter はジャズマン独特の感覚的な曲作りの中に正統派と言うのか協和音と不協和音、メジャーコードとマイナーコード…というように相反する要素を組み合わせた不安と陽気が入り混じったムードを創り出す世界感が感動的です。このアルバムはJUJU という名盤ですが、ピアノはMcCoy TynerドラムはElvin Jones です。このMcCoy とJones の個性のぶつかり合いにWayne Shorter の流れるような超絶プレイ、とは言っても推し着せるわけでなく凄く刺激的なのにリラックスするような感じが凄く好きです。そしてこの『Yes or No 』はメンバー同士で会話しているようなセッションが私にとっては心地良く…アルバムの中で一番好きな曲です。そんなレジェンドWayne Shorter …まだまだアグレッシブに活躍されていたのに先日亡くなりました。天国でこちらの世界でやり残したライブをやり始めるのかな…なんて思いながら今日はこのカッコいい名演奏に浸ろうと思います。様々な名曲、名演奏を私達に残してくれてありがとう…。

本当に月日の経つのは速いものでついこの前新年…と思っていたら、もう2月も終わり明日からは3月です。まだ寒さはありますが暦の上では春がやってくる季節ですね。暖かい春がやって来るのを待つ楽しい時期ですが、、ちょっと心にぽっかりと穴があいたように切なくて寂しくなったりする時も人間ですからあります。この曲は、哀しい時にふっと聴きたくなる曲です。スターダストレビューの『木蓮の涙』。初めてこの曲を聴いた時、沢山たくさん悩んでいた学生の頃…とにかく涙が止まらなくて、、そして、大人になって大切な人を亡くした時にはこの切なすぎるサウンドを何回も聴きながらにどれだけ泣いた事か…。でも、それと同時に暖かく包んでくれる優しさのあるこの根本要さんのヴォーカルで、さあこれからも頑張ろうと勇気をもらった…。そんな素敵な曲です。今日はその素晴らしい曲をアコースティックヴァージョンでお届けします。ずっとずっと優しさを忘れない人間でいたい…と思います。あなたに穏やかな『時』が流れますように…。

ヘミングウェイの『日はまた昇る』。この本は大学生の頃に読んだ本ですが、久しぶりにまた読み出しました。なんというか…ヘミングウェイの表現するタッチ、世界観が好きで、、よく読んでいる小説家の一人です。本当に久しぶりにこの『日はまた昇る』を読んでいると将来の不安や自分なりの夢…と悩みながらも楽しく学生生活を過ごしていた頃の事を思い出します。今現在、理想通りになっていない事もたくさんありますが、、まあ日々私の本来の気質、自由人をなんだかんだと通して生きていられる状況は、幸せと思うべきかな…と感じます。そんな感じでこの本を読んでいてなんとなくこの曲を思い出し聴きたくなりました。Matt Bianco の『Lost In You 』。このバンドはFunk &Latin のカッコいいところをかけ合わせた、でもどこかミステリアスなお洒落感が素敵です。Mark Reilly 、Mark Fisher の二人がバンド中心的な存在ですが、さらに彼等を取り巻くメンバーの演奏にもしびれます。ミステリアスでクールなサウンドとスペインの熱くて明るい南国の陽を背景にした『日はまた昇る』なんだか素敵に似合ってしまいます。是非、あなたにもこの素敵さ伝えたくて、、、お届けします。お洒落なあなたにぴったりです…。素敵なひとときになりますように…。

今日はこのアルバムと一緒にちょっとドライブです。Pat Metheny のトリオアルバム『TRIO 99 >00 』。彼の創り出す作品の世界観が大好きで、様々な曲を聴きながら刺激を受けたり演奏する中での学びがあったり、時には精神的に癒やされたりと日々過ごしていますが、ジャズマンが演奏するスタンダードナンバーも彼の手にかかると『Pat Metheny 』と言う音の空間、洗練された音色と言うのか、彼の様々な音楽感がミックスされたアイディアと共にやってくるインプロヴィゼイションに魅せられてしまいます。とにかく理屈抜きにしてカッコいい…と呟くだけです。今日はその素晴らしいアルバムの中からこの曲を贈ります。Wayne Shorter 作曲の『Capricorn 』。ジャズの名曲をPat Metheny ギタートリオで…、至福のひとときです。穏やかな春の季節を待ちながら今夜はゆっくりとこの曲と一緒に過ごして下さいね。素敵時間が流れますように…。