10月も後半になり秋も深まってきました。何故か秋はちょっと物寂しさも手伝って日常あたりまえのように聴いている音もなんというのか…、ある意味冴えて響き渡り、叙情感が増して聴こえてくるような気がします。ふらりとひとりで何処かへ旅に出かけたくなる…そんな旅情を掻き立てられる…季節です。今日お届けする曲は、そんな時に私がよく聴いているアルバムで、Kenny Drew Trio の『Impressions 』。邦題では『パリ北駅着、印象』と素敵なタイトルにもなっています。Kenny Drew のピアノは、ブルージーなノリで迫ってくるような素晴らしく小気味良いフレーズの中にクラシック的なエッセンスが潜む気品のあるサウンド、大好きなピアニストの一人です。こうして聴いていると、やっぱりDrew のピアノの音色は秋が似合う。深まりゆく秋の風、ちょっと切ない心、と同時に掻き立てられる叙情…この季節の風情を彼のピアノと共に静かに堪能してみてくださいね。そして、彼の生涯の相棒となったベーシストのNiels-Henning Orsted Pedersen と会話をしているかのようなアプローチ、Kenny Drew Trio の傑作です。あなたにとって素敵な秋のひとときになりますように…。
坪井きみ
最高な素敵時間を貴方に…。
秋はお洒落もいっぱい楽しみたくなる季節…。そしてお洒落をしたらやっぱり素敵時間を過ごしに出かけたくなりますね。素敵なあなたをいっぱい楽しんでくださいね。やっぱりそこにお洒落な音楽があったらさらに最高…。今日はそんなあなたへ贈ります。AOR といわれるジャンルのサウンドでその代表ともいえるミュージシャンBobby Caldwell のアルバムの中から『What You Won’t Do For Love 』。アーバン(都会的)でメロウなサウンドで、この抜け感のある音創り、私自身がずっと音楽はこうあるべき(間も音なのです)と思い続けているスタイルです。ClubやHip Hop リスナーはきっと刺さってしまうのではないのでしょうか。ジャンル、世代を超えたミュージシャンかと思います。そして、バックミュージシャン達が創り上げるハイセンスなgrooveが彼の音楽をさらに磨きあげている…そんな感じです。お洒落をして、こんな曲を聴いているとちょっといつもとは違うあなたがきっと生まれます。そんな自分を発見するのも楽しいですね。素敵なあなたと素敵な秋に乾杯…。
秋の風とJoe Sample…。
久しぶりにJoe Sample が聴きたくなりました。秋の気持ち良い、でも何処か物寂しい空気がそういう気分にさせるのでしょうか…。私にとって彼のサウンドはそんな存在です。Joe Sample と言えば素晴らしいピアニストであり作曲家ですが、今日お贈りする曲はそんな彼のアルバムの中から『Carmel 』。この曲は、もともと1970年代にリリースされたアルバムの中の曲でかなり前の作品になるのですが、今日お届けするヴァージョンはその後George Duke がプロデュースして出来上がったアルバムSample This です。本来の昔のスタイルの方がいい…とか様々な好みがありますが笑、私自身はこのアルバム、Joe Sample とGeorge Duke の素晴らしき融合…というスタイルになっていて凄く好きです。亡くなった後、今あらためて聴いても、爽やかな中に何処か喪失感や切なさ儚さ…を感じるのはやはり二人の偉大さに隠れた優しい人間性なのかもしれません。音楽は語らなくてもなく伝わるものがある…そんな素敵で不思議なものかもしれない…。窓から気持ちの良い秋の風を頬に感じながらこの曲を聴いていて、そんな事をちょっと考えたりしています。。センチメンタルな秋に似合う素敵な曲です。秋の風と一緒にあなたへも素敵な秋のひとときが訪れますように…。
カッコいい演出が似合う季節…!
暑くもなくかと言って寒くもなく、とっても気持ちの良い季節です。もう少ししたら紅葉で日本中が赤や黄色に染まります。本当に日本は四季折々の素晴らしさがあり、いろんな感性を呼び起こしてくれますね。その四季の中でも秋という季節は、ゆっくりと考え事をしたり、静かな時間を好きなことをしながら過ごすのに最高です。たまにはちょっと気取って自分を最高にカッコよく演出しながら過ごしてみるのも楽しい時間です。お洒落をしてBar に出かけたり普段はなかなか行くことのないレストランで美味しい食事とお酒を楽しんだり、或いはお家で美味しいワインをあけてひとり時間を過ごすのも素敵…。きっとあなたの隠れていた魅力がそんな演出で現れますよきっと…。お仕事や受験勉強で疲れ気味のあなたへ、ちょっと気分転換…。今日お贈りする曲は、そんな素敵な空間へ連れ出してくれるサウンドです。イタリアのミュージシャン、Paolo Fedreghini & Marco Bianchi のアルバムの中から『Theme Of Solitary Notes 』。都会的なgrooveとラテンの融合が最高。日本ではあまり知られていませんが私の大好きなミュージシャンです。たまにはお仕事や勉強の事をちょっと忘れて素敵時間に自分を置いてあげるのも大切です。いっぱい頑張っている素敵なあなたへ…私から贈ります。頑張っているあなたは魅力的です…。穏やかな秋のひとときになりますように…。
う〜ん…やっぱりユーミンの世界はARTです。
日本のポップス界のレジェンドのひとり、ユーミンのインタビュー記事をたまたま読みました。今年デビュー50年という事…。エッほんとに…!?とちょっとびっくりしました。考えてみると、私が子供の頃からいつも存在感のあった方で、思春期の頃も当たり前に聴いていましたし、今も普通に耳にするサウンドすぎて(ジブリの映画でも起用されたり)、しかもあの最高にお洒落な雰囲気…50周年という事はそれなりの年齢なはずなのですが全くそうは見えない…年齢、キャリアなど特に気にもせず私達、普通に「この曲ユーミン…。」なんて会話が出てくる松任谷由実…ユーミンという人です。おそらく日本中で彼女の曲を聴いたことがない…という人はいないのではないのでしょうか。これは物凄いことですね…。音楽的な方向から言うと、シンプルなモチーフのテーマから、はっとするコード展開に繋いでサビに入っていく彼女独特のスタイルが大好きです。このコードスタイルだけでも私にとってはドキドキする動きです。そして忘れてはならないのは彼女を取り巻く素晴らしいスタジオミュージシャンの方々。全員、神のようなレジェンドです。今日はそのユーミンの数ある名曲の中から『BLIZZARD 』をあなたへ贈ります。今現在青春真盛りのあなたも、青春時代は昔だよ…というあなたもユーミンの世界はそれぞれの素敵なストーリーを創り上げてくれる大切な宝物のようなサウンドです。今日は全国的に雨のようです。休日の雨の午後、ユーミンのサウンドと一緒にゆっくりとした時間があなたに訪れますように。
大好きな時間と大好きな曲…。
あなたにとって大好きな時間、幸せを感じることはどんな事、どんな時でしょうか。人の数だけ様々なスタイルがあって当然良いわけで…他人は関係なく自分だけの心地良い空間がたびたびあるという事が生きている中でとても大切で、幸せなことなのかな…と思います。他人にとってはなんでもないことでも自分にとっては何にも変えられない大切なこと、、、という世界感を持っている人に魅力を感じ、私もそんなふうに人生を送りたいと思っています。人は人に流されやすく自分を見失いがちです。自分自身の『個』を大切にしたいな…と思うこの頃です。とはいえ、現代に生きているとこの情報社会、なかなか自分を保っている事が大変。私はちょっとそんな社会に疲れてくると自然の中に身を置きたくなります。海や山という自然の空間の中にいるとふっと本来の自分に帰る事ができるような気がします。私にとってはそんな時間が幸せ時間…。この曲を聴きながら海を眺めにやってきました。Eric Serra の『Virgin Islands 』。映画LE Grand Blue の中の曲のひとつです。海の偉大さ、地球の壮大さを感じる素敵な曲です。お仕事や勉強、ちょっぴり疲れ気味のあなたへ贈ります。穏やかな空気に包まれてあなたらしい優しさを取り戻す時間になりますように…。
このシャウト感と一緒にHappy Time も…!
10月になりました。気持ちの良い日本の秋、いろんな事をやってみたくなりますね。ドライブに出かけたり、仲良しの仲間たちとワイワイ集まっておしゃべりしたり、またそれと逆にひとり時間を楽しんでゆっくりと本を読んだり、日頃出来なかった自分の趣味に没頭してみたり…、どれを選んでもこの秋という季節は穏やかな気候のせいか、ちょっとした幸せを感じさせてくれる…そんなふうに思います。私は、久しぶりにドライブに出かけたくなりました。なんだかんだとバタバタした生活に追われて大好きな愛車も仕事の足という日が続いていたので、来週の空いた日に久しぶりに愛情を込めて洗車をして遠出のドライブに出かけてみようかな…と思っています。ひとりで車を運転していると演奏の時とはまた違う心地良い緊張感と車の窓から見える移り変わっていく景色で凄く気分が高揚し、ハッピーな空気に包まれます。あなたの素敵時間の過ごし方はどんな事でしょうか。自分にとって楽しいと感じる時間は日頃頑張っているあなた自身に、とっても大切なことですね。あなたへ、Happy Happy なJames Brown のgroove、『Soul Power 』を贈ります。このシャウト感溢れる名曲、傑作ファンク…!JB が最強に認めて育てた、とも言われているBootsy Collins のべースのカッコいいgrooveも最高…。今日はJB ファンクの世界に酔いしれてくださいね。きっとあなたにHappy な空気が舞い込んで来るはずです笑。素敵な秋、10月になりますように。
大きな感動…リスペクトと共に感謝…Pharoah Sanders
ジャズ界のレジェンドのひとりPharoah Sanders が亡くなりました。J.Coltrane と同時期を過ごしてこられた素晴らしいサックスプレイヤーです。Coltrane と並ぶ神業的なテクニックなのですが、Pharoah Sanders のサックスは様々なジャンルにおいてのジャズ的アプローチは、とにかくひとことでカッコいい…。ジャズはあまりよくわからないけれどロックやちょっとお洒落なR & B は好き…なんていう人が聴いても取りつかれてしまう格好良さ…、物凄い事をしているのに難しくてよくわからない…なんて言わせない(ジャズは即興演奏の世界感で繰り広げていくのでどこかそういった敷居の高さが一般的にあるようで苦笑)アプローチ。素晴らしいジャズマンです。こんなレジェンドも若き頃は物凄く苦労をされた方のようで、そんな生き様がこの独特の音色、アプローチなのかもしれません。今日あなたへお贈りする曲は彼のアルバムAFRICA から『You’ve Got Have Freedom 』。この絶叫のようなサックスから始まって行く疾走感…。私が初めて彼を知ったのはこのアルバムでしたが、もうとにかく「凄い…」「カッコいい…」それくらいしか言葉が出てこなかった記憶があります。ピアニストJohn Hicks の駆け抜けるようなプレイは何回聴いても溜息…。このアルバムとの出会いにあらためて感謝…です。天国へ旅立ったPharoah Sanders へ沢山の感動をありがとう…の想いを込めつつ…。さようなら、Pharoah Sanders …。
雨音を聞きながら静寂なひととき…。
またまた台風の影響で外は凄い雨です。今週末も連休でお出かけの予定がある方もたくさんいらっしゃるのでしょう。台風情報を見ながら気をつけて楽しい連休を過ごして下さいね。私自身は、なんだかんだと言ってもけっこう雨は嫌いではなく、お仕事でなければ家で雨が降る外を眺めながらゆっくりと好きな事をしながら充実感を感じる…というある意味引きこもり体質!で…笑。なかなか読めなかった本を読んだり、ちょっと時間をかけて紅茶を入れてみたり、、なんていう感じで過ごしているとあっという間に時間が経ってしまいます。今日は私がそんな時に聴いている一曲をあなたへ贈ります。ギタリストのPat Metheny が演奏する名曲『The Sound Of Silence 』。原曲の素晴らしさは当然なのですが、私にとっては彼の奏でる切ない音色の中での素晴らしいギターアプローチに魅せられてしまいます。ちょっぴり物哀しさを感じるPat のギターの響きと雨の音がとっても似合います。静寂な中での響き…とでも言うのか…、やっぱり彼は私の中ではミュージシャンだけでなく詩人でもある人です。今日はお家にいてこのギターの音色と雨音で創られる静寂感を楽しんでみてはいかがですか…。穏やかな安らぎがあなたへ降りてきますように…。
ちょっと切なくなったあなたを温めて…。
外は大型台風の影響で凄い風が吹いています。お出かけされる予定の方はくれぐれも気をつけて下さいね。自然の力だけはどれだけ時代が進んでも人間は敵いません。こうした自然形態の繰返しで私達の住む地球は創り上げられている…と思うと、全てを受け入れて生きていく事が大切であり、自分自身を守るためにその自然と向かい合う…そんなふうに生きていきたいと思います。今日お届けする曲は、このお天気で気分も落ち込みがちになってお家で静かに過ごしているあなたへちょっとお気に入りの本でも読みながら素敵時間を過ごすにはぴったり…。イギリスのエレクトロニックDUO 、HONNE のアルバムの中のひとつ『Warm On A Cold Night 』。直訳すると「寒い夜の温かさ…」というような意味ですが、ちょっと心が寒々しく切ない気分になっているあなた、素敵な恋が終わってしまったあなた、目を閉じて聴いて下さい。エレクトロニックでありながら温かな気持ちにさせてくれる…それがこのHONNEサウンドの魅力です。穏やかな空気に包まれて心が温かくなってきますように…。雨が降って強い風が吹いて…でもそのあとはまた気持ちの良い青い空が広がります。あなたの心にも…ね。