Pat Metheny のこのアルバム『A Map Of The World 』、私の大好きな宝物のひとつです。よく、無人島に持って行くなら何を持っていく?なんていうやりとりがありますが、私なら迷いも無くこのアルバムはその中のひとつ。映画『A Map Of The World 』のためにPat Metheny が書き下ろしたサウンドトラックです。P.Metheny は、このストーリーを読み終えると同時に曲を書き始めて、様々な人生での出来事が交差する場所で繰り広げられる『人生』という不思議な旅を音にした…。と言っています。日本では上映されていない映画ですが、、、人間の心の最高のものと最悪のもの、その間にある様々な神秘的な心の地図……、生きていくという事を考えるにあたってはもの凄く、衝撃的な程に説得力のある物語です。ウィスコンシン州を舞台に繰り広げられるJane Hamilton という小説家の作品とPat Metheny の世界感がなんとも切なく、でも強く生きなければいけない私達…そんな私達に向かって優しく語りかけてくれます。忘れかけていたピュアな気持ちを思い起こさせてくれて、また新たな気持ちで頑張ってみようかな…なんて思ったりします。人生はいろんな事があり、人間だからこその汚さや醜さもあります。でもちょっとだけでもピュアな心は持ち続けていられる生き方をしていきたいな…と思います。まあ、何はともあれ笑、この曲は最高に素敵な曲です。心を込めて私からあなたへ贈ります…。優しい空気に包まれたひとときになりますように…。

台風が日本に迫ってきているようです。9月になりました。暑い夏も過ぎて台風シーズン。あなたの住んでいる地域はどんな状況でしょうか。雨や暴風には気をつけて過ごしてくださいね。。とは言っても、時折吹く秋の風は気持ちが良いものです。今日は土曜日、お仕事はお休み…という方もたくさんいらっしゃるでしょう。そんなあなたへ、ゆっくりとした秋の時間と一緒にこの曲を贈ります。John Coltrane のアルバム『Ballads 』の中からSay It …。黄金のカルテットと云われるメンバーでの名演奏です。静かに秋の風を感じながら今の季節になると聴きたくなるアルバム…。ひとり時間を楽しみながら聴くのも、自分を見つめ直す事ができる素敵なひとときです。J.Coltrane というと、素晴らしいテクニックで凄技のアプローチ、、のイメージが真先に浮かぶミュージシャンですが、バラードの演奏こそ私の好きなColtrane …。彼の奏でる甘く切ない音色、シンプルでストレートにメロディを歌い上げるスタイル、、物凄いテクニックのミュージシャンなのにもかかわらず、まるで歌い手になりきったようにSAXで歌っている…超越したミュージシャンというのは、ある意味、バラードの名手である…と言う言葉がありますが、彼こそ、その代表の人なのかもしれません。今日は、そんな素晴らしいColtrane の奏でるバラードの世界感に酔いしれてみて下さいね。静かな秋の始まりに、私からあなたへ心を込めて贈ります…。

今日は8月最後の日曜日。来週はもう9月ですね。皆さんにとって今年の夏はどんなひとときだったのでしょうか…。学生のあなたはもしかしたら今年最後の夏休みだったかもしれませんし、それと同時にいよいよ受験勉強ラストスパートの秋を迎える状況かもしれませんね。遠い昔に済んでしまった(笑)私にとっての受験生という環境ですが、これも大人への一歩、辛いけれど楽しく可能性を秘めた未来への道が待っている…と思って頑張ってくださいね。そして、もうすでに社会で頑張っていらっしゃるあなた(私も含めてですが笑)は、充分に休養をとったり、リフレッシュされたり、という夏時間…と共に素敵な思い出を作る事はできましたでしょうか。人間みんなそれぞれ、、人の数だけ夏のストーリーがあります。なんだか不思議ですね。『夏』という季節は一つの区切り、というか…日本の夏なんて1ヶ月ちょっとしかないのに、いろんな想いで始まりいろんな想いで終わりを告げます。そしてその中で自分の『夏の思い出』が出来上がっていく…。人生はこんな感じの繰り返しなのかもしれません。私は、夏の終わりになるといつもこんな事を考えてしまいます。そして。。。今年もまた穏やかな秋を迎えられる幸せを感じながら…今日はあなたへこの曲を贈ります。Brian Culbertson の『Our Love 』。グルーブ感溢れるキャッチーなイメージのB.Culbertson ですが、こんなMellowな世界感の彼のピアノも素敵です。この曲と一緒に過ぎゆく夏の風を感じながらゆっくりと寛いだひとときがあなたに訪れますように…。

暑い夏こそ冷たく冷やしたビール…!なんて方もたくさんいらっしゃることでしょう。特に近年の日本の夏の暑さに一際冷たいビールは最高…!ですね。そしてもう一つ、私にとっての最高なひとときは、こんな暑い夏こそこのHerbie Hancock の『Takin’ Off 』を聴きながら熱いサウンドに浸る…そんな時です。Herbie Hancock のアルバムの中で最も好きな1枚です。バンドメンバーの一人、Dexter Gordon が意外にも!素晴らしく彼(Herbie )の世界感に溶け込んでいて、私のイメージするGordon とはまた違ったサウンドに魅せられます。でも、Gordon ならではの得意技⁉︎も見え隠れして、それに応えるかの様に、リーダーであるHerbie Hancock のピアノがなんというのか…キャッチーで楽しそうに聴こえてきます。今日はこの私の大好きなアルバムの中から『Watermelon Man 』をお贈りします。ウ〜ん…やっぱり暑い夏には冷たいビールとこのサウンドです…笑。もし、このアルバムに興味を持った人は、是非、最後の曲『Alone And I 』も聴いてみて下さい。Herbie のピアノがとってもリリカルでBill Evans を感じるアプローチも素敵なバラードです。さあ、まだまだ続きそうな暑い残暑…熱くカッコいいジャズのレジェンド達の演奏を聴きながら、楽しく乗り越えて下さいね。あなたにとって「素敵な夏の思い出」が一杯!になりますように…。

時々、人間関係の難しさや日常の動きの速さに自分を見失いそうになる事ってありませんか?私はあります…。大人として生きている私があるのですから、まだ10代の子供達はそんな中で日々いろんな想いと戦い続けているのでしょう。未成年者の自殺の報道を目にする度にいろいろ考えます。私自身10代の頃には大人と子供の間という掴み所のない立場で、様々な悩みや疑問、苛立ちに訳も無く包まれていた時代でした。いろんな本を読んだり、夢中になってピアノを練習したり時にはハメを外して遊んでみたり…。その時代に英語の先生にこの曲を教えてもらいました。Gilbert O’Sullivan の『Alone Again 』。自殺願望があり、それに気付かれず教会に取り残され、希望が現実にぶつかり神様に捨てられたと嘆き、両親の死を悲しみと共に振り返る…なんだか知らないうちにひとりぼっちになってしまった…。という内容の歌詞です。この歌詞を辞書を見ながら訳していた当時、なんとも言えない切なさや哀しさ孤独感、どれだけ楽しく遊んでいても何か何処かでこの虚無感があった当時の私は、何か自分自身を見失いそうになるとこの曲を聴いていました。今現在いろんな思いをして戦っている中高生の子達にも、何かこうやってちょっと寄り添ってくれる事、物…がふんわりと降りて来てくれること…願っています。『Alone Again 』…切ない歌詞、でも何処か優しい気持ちにさせてくれるメロディ。そしてGilbert O’Sullivan の甘い歌声…。今日は私の思い出深いこの名曲をあなたへ贈ります。

ちょっと気分が落ち込んだりしてしまった時に私はおもいっきりアタックの効いたリズムが気持ち良いこのBenny Greb のアルバムを聴きながら海に向かって車を走らせます。Benny Greb というミュージシャンはドイツ出身の素晴らしいドラマーです。ジャズ、ロック等のジャンルで活躍されていますが、クリニックで若きドラマー達への指導も意欲的にされているのでドラムを演奏される方はおそらく知らない方はいないのではないでしょうか。今日お贈りする曲は、その素晴らしいドラマーであるBenny Greb が手掛けたCD 『Grebfruit 2 』から『Strings 』。素晴らしいテクニックとビートの安定感は聴いていてスカッとする爽やかさがあります。そして音数をドンと減らした空間にタイトなドラミングは本当に気持ち良い…!の一言につきます。キレッキレのリズムの中にリラックス感のある滑らかなドラミングと一緒に高速道路を愛車と走っていると嫌な事も忘れてしまう爽快感…。久しぶりにちょっと遠出がしたくなりました。あなたにとっての気分転換はどんな事でしょうか。もしあなたが運転が大好きな人であったら…、このカッコ良いリズムと一緒にドライブに出かけてみるのも気持ち良い気分転換です。私が大好きな幸せ時間のお裾分け…この曲を贈ります。素敵なひとときになりますように。

夏真っ最中の日本、お盆でお休みという方々もたくさんいらっしゃる事でしょうね。楽しい夏のひとときになりますように。熱中症にはくれぐれも気をつけてくださいね。お盆は、ご先祖さまの魂が帰ってくる時期でもあります。3年前に亡くなった私の父も戻ってきてくれる季節。いろんな思い出に浸りながら楽しかった時を思い出し、あらためて感謝の気持ちいっぱいになります。日々、様々な出来事があり、その中には良いことも悪いこともありますが、でもやはり今こうして人として生きている…ということに幸せを感じます。暑い時に冷たい飲み物を飲んだ時の幸せ…街を歩いていて見知らぬ人とちょっとぶつかりそうになって「すみません」なんて言いあって出た笑顔…ひとつひとつなんでもない日常ですが、そんななんでもない日常に感謝しながら生きていきたいと思っています。そんな事を思いながら今日はこの曲が聴きたくなりました。ジャズギタリストのレジェンド中のレジェンド、Jim Hall リーダーで繰り広げるられる名曲『Django 』。参加ミュージシャン達は私の憧れ、尊敬する素晴らしい方々…。素晴らしいサウンドにはひたすら感動…!なんとなく夏の夕陽を眺めながらいつも聴きたくなる曲です。今宵はJim Hall の世界感に浸りながらゆっくりと寛いだ夏のひとときを過ごして下さいね。夏の夕陽に乾杯…。

この季節になるとこの曲を聴きながら海に向かって車を走らせたくなります。なんだかんだと言って音楽中心の日々を送ってきて気づくと趣味というものが何にもない自分に最近気がつき(!)自分を取り巻く周りをあらためて見てみると、ずっと空気の様な存在でいたものがありました。それが車であり、その車を運転する自分でした。移動するための一つの手段としてしか思っていなかった…というかそれくらい仕事中心で生きてきたんだ…と思ったりもします。コロナ禍で仕事をする事ができない、演奏する環境もない…それがきっかけで仕事が目的でなく車を運転する世界感を知り、その環境で見えてくるドライブ中の世界は凄く私にとって新鮮であり、刺激を与えてくれてかつ、一人きりの時間をもたらしてくれる最高の空間でした。そんな事に今まで気づかなかったのか…とも思いましたが笑今では最高の私の大切な友達であり理解者でもあります。さあ暑い日本の夏!ですがこんな季節こそ大好きな車と一緒に海に向かってみようかな…。そんな楽しくHappy な気持ちを込めてあなたへこの曲を贈ります。Matt Bianco の『HIFI BOSSANOVA 』素敵な曲と共に素敵時間があなたに訪れますように…。熱中症に気をつけて過ごして下さいね。

暑い毎日ですね。今年の夏も酷しい夏、仕事もなかなか進まない…なんて方もいらっしゃるでしょう。それに加えて様々な人間関係の中で生きている都会の人間は(私も含めて)上手く自分をコントロールしながら行く方法を作っていかなければ壊れてしまいそうになりますね。大好きな人がいたり、大好きな場所があったり、大好きな趣味があったり、そんな『大好き』がきっと自分を取り戻す大きな力なのかもしれません。もう一方で、、、現代に生きる私達人間は案外、人というものに疲れていて、誰かと一緒にいる事も素敵ですが、一人きりになって自然の空間に身を置いてみたりするとそこからとてつもなく大きなエネルギーや穏やかな癒しを感じる…そんな自分だけの時間を作る事も大切な気がします。そんな事を考えながら今日はこの曲が聴きたくなりました。David Foster プロデュースの『The Color Of My Love 』。素晴らしいオーケストレーションの曲です。この曲を聴いていると何故か素直な気持ちになり、いろんな事を許す事ができる自分になります。穏やかな海の様な曲です。毎日の日常の中で疲れ気味なあなたへお届けします。静かに優しい気持ちで過ごすひとときがこの曲と一緒に訪れますように…。

今日は暑い夏の夜に合う素敵なブルースをお贈りします。ジャズ界のレジェンド、ギタリストのKenny Burrell のアルバムの中から『Midnight Blue 』。1967年に制作した名盤で、とにかくKenny Burrell のファンキーなジャズサウンドにはカッコいい…の溜息しかない…。そんなアルバムです。このアルバムの特徴として、ピアノが入っていない、所謂ピアノレスのコンボなのですが、コード楽器を彼のギターのみにする事によって生まれる『音の空間』…その『間』という一つのサウンドこそ素晴らしいSwing を創り出しているような気がします。そしてその『間』の中で心地良くキレッキレにswingさせる彼のギター、その彼を取り囲む素晴らしいリズムセクションメンバー、この最高傑作とも言える名曲を聴きながら暑い夏の夜を過ごすのも1日の疲れを癒してくれる素敵な時間です。どこか切ない哀愁を感じる『Blue 』なムードに浸りながらゆっくりと寛いだひとときがあなたに訪れますように…。素敵なあなたへ、この素敵な名曲を贈ります。『Midnight Blue 』…。