今日は成人の日です。コロナウイルスのために今年成人を迎える人たちはいろんな規制があり、ワイワイと楽しく過ごす事はできない状況ですが、でも逆にだからこそ大人の階段を登る第一歩の日に今まで生きてきた事を振り返ってさらにこれからの自分に語りかける時間を過ごしてみるのも素敵なことです。私が成人式を迎えたのはもうすっかり昔!のことですが、思い出してみると自分に自信がない故に人の言う事も聞かず、勝手に強がっていたなあと子供だったなあと思ったりもしますが、でも今では忘れてしまった単純さというかピュアさというか何か熱いものが漲っていたときでもありました。大学2年生の頃から少しずつピアノのお仕事をいただくことがラッキーにもできるようになってきた頃で、でもまだまだ未熟で落ちこんだり、でもそれを見せないようにとやたら難しい曲を弾いてみたり、でもできない自分に苛立ったり…。いったい私にとってピアノを演奏するという事は何なんだろう、、こんなのでいいんだろうか?、、と思うたびに聴いて、答えをくれた曲が、このBilly Joel のPiano Man です。この曲はBar にふらりと来た老人、仕事に疲れたビジネスマン、いろんな想いを持って訪れたお客さん、彼等がピアニストの奏でるピアノの音色に少しの間寂しさや辛さを癒されている…そんなシチュエーションの曲です。けっして大きなステージでもなく、コンサート会場でもない、街のBar での出来事です。ただひたすら、こんな事を感じてもらえるピアニストになりたい、二十歳の頃から今でも私のピアノ演奏に対する姿勢は変わらず、ひたすら心を込めて演奏させて頂く日々です。Piano Man …素敵な曲です。久し振りにこの曲を演奏したくなりました。今日、成人を迎える人たちに、そしてもう社会で戦っている大人の方々に、微笑みかけるように語りかけてくれるこの曲を贈ります。