11月もあと数日。街はクリスマス色に溢れていますが、秋という季節を色んな意味で心地良く過ごしてこれから冬を迎える…そんな自然がもたらす現象に小さな感動です。暑い夏が過ぎ、でもそんな夏の思い出と共に秋ならではの美しい光景や肌で感じる空気感、というのは色んな事をゆっくり考えるには最適な季節。今年の秋も夜空を眺めたりしながら「無」になる、、、という私にとっては貴重な時間をいっぱい過ごしました。と、思っているうちにもう12月がやってきますね。だんだん冬に向かっている…というのがわかるくらい日々寒くなってきたこの晩秋、いつものことながらClifford Brown が聴きたくなりました。Clifford Brown & Max Roach Quintet のアルバムStudy In Brown からの一曲のお届けです。心に響くトランペットの音色でありながら圧巻のソロ、音の煌びやかさ、決して派手なお仕着せではなくブリリアントな音色と言ったらいいのか…彼のソロはどの曲を聴いてもゾクゾクさせるものがあり、思わずニヤけている自分に気付きます。ドラムのMax Roach のアプローチを彼は楽しんでセッションしている、そんな光景が浮かんできます。Clifford Brown とMax Roach の2人の組み合わせが合うのか…このアルバムはハードバップの名盤と思います。寒くなってきますがでも楽しい冬に向けて秋にお別れ、また来年会おうね…なんていう晩秋の今、この天才トランペッターClifford Brown の音色に聴き惚れてみる夜も素敵なひとときです。今日はその名盤から『Land’s End 』をあなたに。穏やかな秋の夜を…。