Pat Metheny のギター、時間を忘れて聴き入る夜

すっかり秋めいて寒くなってきました。いよいよ冬の準備の始まりですね。今の時期は何という理由もなく物寂しさ、物哀しさのような気持ちになる事がふっとあります。この秋という独特の空気感がそうさせるのか…。そんな思いの中でPat Metheny のギターを聴いていると(特に彼のギターソロアルバム)物哀しさの中にある美しさ優しさを感じます。それは決して身構える事なく私の心にスッと入ってくる…。彼のギターは、Pat Metheny Groupでの超高速ギターアプローチも最高ですが、もう一つの彼が拘って造り続けているバリトンギター一本での世界は、彼のギターの音の豊かさ、当たり前ですが、彼の演奏の見事さ…派手さではなく響きで伝える音の世界…本当に心が洗われて、静かに夜のひとときを過ごす時にいつも一緒にいてほしいサウンドです。時間が経つのも忘れて聴き入っているうちに、物哀しさではなく暖かいぬくもりや優しさに包まれた空気の中にいる事に気づきます。色んな悩みも、切ない思いも只静かに受け入れて聞いてくれて、そして語りかけてくれる柔らかく優しい言葉のようです。この季節、美しいけれどちょっと切ない秋というのは…Pat Metheny のギターは私にとって更に極上のサウンドになるのです。今日はアルバムタイトルにもなっている『One Quiet Night 』この曲をあなたに贈ります。素敵なひとときになりますように…。風邪には気をつけてね。

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