日頃、ピアノを演奏していてリクエストをお客様からよく頂きます。スタンダードジャズが多いですが、それと並ぶ位よくあるのがBilly Joel の数々の曲です。ジャズと違ってこういったPOPS系の曲は歌があるからこそサマになりインストで弾いてもちょっとイメージが違うなぁ…なんてこともよくあるのですが、逆にインスト、さらにピアノソロで演奏しても素敵になる…所謂、旋律がメロデイック、コードの動きがモダール的な名曲も沢山あります。Billy Joel の曲はまさにそれ。彼の歌があってこその名曲ですが、ピアノソロで演奏しても心にくる何か魔法のような響きがあります。そして、そんな演奏を心がけています。私自身、彼の作品のひとつ『Piano Man 』の世界観は、私のピアノ弾きとしての原点であり、私の微かながらの誇りです。今日はそのBilly Joel の作品の中からあなたにこの曲を。。。永遠に忘れることのない甘い大人の恋…そんな出来事を歌った『This Night 』。コーラス部分のメロディはベートーヴェンのピアノソナタ悲愴の第2楽章の旋律が使われていますが、彼の手にかかるとベートーヴェンからこんな素敵なラブソングが生み出される。感動です。因みに、この歌詞の内容は彼自身、実際にあった出来事、という事。少しやんちゃな、でも魅力的で才能あふれるミュージシャンのBilly は恋多き男性なのでしょうね。危険な香りを持ちながらも引き寄せられてしまう魅力、周りの魅力的な女性もほっとく訳がない…。Billy Joel の素敵なラブソングをあなたに。。。春の穏やかな空気と一緒に…。