今日は、最近音楽雑誌で知ったトランペッターのお届けです。松井秀太郎 という20代前半の彼ですが、もうとにかく素晴らしい…としか言いようのないミュージシャンです。もともと、幼少期からクラシックでスタートしたという事…。確かに管楽器を子供の頃から学んでいる人はほぼクラシック奏者なのですが、、、大学からジャズを学び始めた、というのにこのswing感、アドリブのアプローチ展開、圧巻です。音色は何処までも美しく切なく、でも繰り広げていくアプローチはアグレッシブかつ繊細な展開。人生、生きてきてまだ20数年しか経っていないのにきっと彼はフィジカル面の練習だけでなくいろんな感性を養ってきたのだろう…彼の五感に働きかけているもの全てが音となって表現されている…優しくもあり強さも持った人なんだろう…と感じています。どのミュージシャンもそうだったように、この世代のミュージシャン達は物凄いテクニックをこれでもか…という位前面に出し(それでいいのです。20代に出せるアプローチ、というものもありますから)ある程度こちらも構えて聴かないと時に疲れてしまったりするのですが、彼から醸し出されるサウンドは、リズムの安定感、音色の美しさ(これは長い期間の中で様々なシチュエーションにおかされて本来なら鍛えられていくものなのです)を元に、日頃鍛え抜かれた超絶技巧の展開、疲れどころか、どれだけでも深く深く入っていきたくなる、吸い込まれていく心地良ささえ感じます。素晴らしいトランペッター松井秀太郎君です。今日はアルバムSTEPS OF THE BLUE から『Hypnosis 』をあなたに贈ります。感性…というものは年齢は関係ないのかもしれません。人間としての大きさや人柄、美しい物や感覚への拘り、、。人は感情を持った生命体。いつも向上心と自分の感情に素直でいられる生き方をし続けていきたいですね。