やっぱり頑張ろうと思う曲…。

今日お届けする曲は、私にとって自分のピアノの未熟さに落ち込んで、自分のピアノになんとなく自身喪失…なんて時に本気に奮い立たせてくれるアルバムの中からのひとつです。ピアニスト、Bill Evans の亡くなる直前の演奏を収録したConsecration という3枚の中の1枚、The Brilliant からの曲です。彼は、麻薬の常習で身体の状態は日に日に悪化していき、とてもピアノを弾くという状況ではなかったようですが、きっと彼の意地とピアノ愛…その力が亡くなる直前までピアノに向かわせていたのかと思います。その様子を収めたCD です。今日はその中から『Letter To Evan 』。Evans のオリジナル曲です。このアルバムの中の演奏で感じるのは、Evans と言えばとても繊細な音色が素晴らしいピアニストであることは当たり前な程に有名ですが、きっとその時の彼の生きたいという思いなのか、物凄く力強さ、振り絞った強さというのかハードなタッチ感から生き急ぐ様な思いすら感じます。それと同時に今現在聴いている私には切ないほどこの音色とアプローチに衝撃を受け、頑張ろう…という気持ちになります。そして彼しか出す事のできない叙情性溢れる演奏に涙がこぼれます。今日はそんなEvans の世界に酔いしれて下さいね。あなたにとって穏やかな春の夜のひとときになりますように…。

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