この季節、海を見つめながら聴きたい…Lyle Mays 『Long Life 』

しばらく海での生活はおあずけ…の状況になりつつありますが、これもある意味、お仕事を頂けているという感謝すべき事であり、ありがたく過ごす日々です。実際に住んでいなくても、私にとっては第二の故郷のような場所であり、私の心の中と脳裏にはいつも「海」という場所があります。今日の曲は、昨年は今頃の時期、海を見つめながらずっと聴いていたアルバムSolo Improvisations for Expanded Piano からの一曲です。ピアニストLyle Mays がアルバムを通して究極の自己表現をした作品の一つなのではないか…と思う作品。ピアニストとしてだけでなく一表現者としての繊細な音の濃淡、そして演奏テクニック、吸い込まれるような間、音楽的に当然、引き込まれていってしまうほどの名盤ですが、それに加えて精神的な何かが私の心に働きかける音の世界。彼の美というものに対しての思いが詰まった音の世界。そこに彼の盟友、Pat Metheny の世界観も加えられ広がると…もう美しすぎる音の世界観に言葉無くして泣いている私がいます。Pat Metheny Group は彼がいなくては実現しない、或いはまた違う世界観のサウンドになっていたのではないか…と思ったりします。Lyle Mays が亡くなって5年、天才音楽家であり繊細で美意識の高い表現者であった彼の作品…たとえ過去の人になってもそのサウンドに虜になった私のような人間によってずっと語り継がれていきます。今日はそのアルバムの中から『Long Life 』、アルバム最後の曲ですが壮大かつ繊細なサウンドが人が去り静けさが戻った11月の海にとっても似合う。。。今月もあなたらしく過ごす事ができる11月になりますように。寒くなってきました。暖かくして過ごしてくださいね。

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