淋しい…と思う気持ちって大切

今日はJim Hall の名盤からの一曲です。アルバムCONCIERTO から『Concierto de Aranjuez 』。Jim Hall を中心に素晴らしいジャズマン達が一音一音、音を紡ぎながらの演奏…。本来の原曲、クラシックスタイルを壊すことなく洗練されたモダンジャズサウンドを作り上げています。私は10代の頃からですが、ふと、訳もなく淋しい気持ちになったりすることが時々あります。そんな時いつも「あゝ、でもだから私はこの曲の世界観に入る事ができて、それはとても大切な感覚なんだ…」と思い続けています。人はどんなに成功を手に入れても友達、仲間、恋人等に囲まれていてもやっぱり孤独な生き物なのではないのか…そして、何処かで淋しさという感覚を持って生きていることは大切なのではないか…。当たり前ですが、笑顔でhappyに過ごす…これは嬉しい事ですが、何処かでいつも「淋しさ」という世界観は大切に持ち続けていたいと思うのです。根暗…?そうとも言えるかもしれませんね。。。でも、そうしてひとりで色々な事を考えながら淋しいという気持ちを受け入れて生きていく…そしてそこから生まれる感性こそ私だけの宝物…そんなふうに思います。嬉しさも淋しさも音で伝えられるピアノ弾きでいたい…。今日もそんな思いでピアノに向かおうと思います。Jim Hall Sextet による深く洗練された音の粒から生まれるアランフェス協奏曲『Concierto de Aranjuez 』、哀しく淋しく、でも美しい…この素敵な名曲をJim Hall が見事にジャズという世界で表現した素晴らしいサウンドをあなたに贈ります。10月も残りわずか、風邪をひかないように暖かくして過ごしてくださいね。素敵なひとときになりますように。

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