失礼ながら…特にファンでもなく、特によく聴いているミュージシャンでもなかったのですが、たまたま音楽情報のネットサイトで入ってきてこのリリースされたばかりのアルバムを知りました。そして『It Ain’t Over 』というこの曲。。。この人の死生観は悲しみではなく生命体全てに訪れること…誰もがhome に帰るように、、、終わりではなく静かに帰っていく場所。私も常日頃考える死生観はそんなふうに思っています。実際に死んだ後のことは誰にもわかりませんが(今生きている私達は当然死んだことがないから生きている訳で)必ず言える事は、人生の終わりは誰にも必ず訪れる…。色んな事を深く考えるところが子供の頃からある私は、夕陽の向こうに何があるんだろう、宇宙の先はどうなっているんだろう、人は死んだ後何処にいくのだろう、、、楽しく遊んでいる裏腹にいつもこんな事を考えている面倒くさい子でした。今も何処かそういった面を持っている自覚はありますが、大人になった今、これは大切に持ち続けたい感覚…と思っています。『藤井風』というミュージシャン、彼の創り上げる想いを込めた世界は1人の詩人であり、1人の哲学者かな…と思ったりもします。そしてこの曲に於いてはこのサウンド、音を詰め込みすぎず、そこから生まれる「音の間」に言葉にならない感情、余韻が入り、優しく穏やかな死生観を感じる…。やはり深く考える人でい続けたい…とあらためて感じさせてくれる素晴らしいミュージシャンです。夜は少し過ごしやすくなってきました。9月の夜のひととき、優しく穏やかな空気があなたに舞い降りてきますように。。。