寒い冬真っ只中です。こうも寒いと心も寒々としてしまいそうです。昨日、仕事に向かう前に少し時間があったので本屋さんによってみました。谷川俊太郎さんの『ぼく』という絵本がふと目に入って思わず引き寄せられるように購入しました。自分から死を選ぶ選択をした若者達に向けて谷川さんは書かれた詩です。私はじっと読みながら、ここの『ぼく』というのはもう一人の自分なのかもしれない…と思ったのです。この世界で生きていく事の辛さ、嬉しさ、哀しさ、孤独感、絶望感、でも少しの幸福感、様々な事が入り混じって人の人生は作られていきます。この世で生きていくのは大変で辛い事の方が沢山なのかもしれない、でもその中にほんのちょっとだけ、、、おにぎりの美味しさが嬉しかったり友達や家族との時間が楽しかったり、小さな喜びを糧に私達は生きているのかもしれません。人はいつか死にます。その時がくるまでこの世界でどうやって生きていく事ができるのか…。考えながら生きているうちに時は過ぎていくのかもしれませんが、この地球上の一生命体として命を貰った、そんなふうに考えながら優しい気持ちを持った人で生きていきたい、と思ったりします。そんな事を考えながら今日ははあなたにこの一曲を贈ります。今は入手はできなくなってしまったアルバム、Kenny Burrell のMoon and Sand から『Blue Bossa 』。私の大好きなアルバムです。Kenny Burrell のギターが切なくも優しく語りかけてくれます。温かいお部屋で聴き入る幸せ…そんなふうに思いながら、あなたにもそんなひとときが訪れますように。風邪に気をつけてね。