昨日の9/18、満州事変が勃発した日。この時代は現在の感覚では考えられない様々な動きがあった、、と教えられその様に解釈して学んできました。歴史的な事について個人の考えを述べることはあまりに危ない事と思いますので、その話は別の機会にするとして、満州事変と言うと私の中で登場する一人の人物が、愛新覚羅溥儀。この事変において溥儀は、関東軍とのやりとりで満州国を取り戻したものの、その後日本の敗戦と共に満州国は崩壊の道を辿る事になります。私にとってはそういった歴史においての存在だった、それがBernardo Bertolucci 監督による映画ラストエンペラーの主人公、溥儀 です。溥儀自身の人生は映画ラストエンペラーを観て知りました。国王だった存在から様々な背景とともに最後は庶民の暮らしになり、でもそれはそれで幸せな晩年だったのかもしれません。そして、このラストエンペラーという映画の最後のシーン、なんの色気もないブザーの音と、清王朝の歴史に微塵も興味がなさそうなツアーガイドの解説によって締め括られる…という時の流れの無常さ…。諸行無常…でもこの切ない時の流れを知る…私達の人生もそんなもの…何故か好きなラストシーンです。曲は言うまでもなく、坂本龍一氏による作品『The Last Emperor 』。秋の夜に似合う…。切ないけれど美しい…そんな世界観をあなたに…。素敵なひとときになりますように。